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国内レーザーMFP/プリンター市場はほぼ横ばい/MFP化とカラー化が徐々に進む

国内レーザーMFP/プリンター市場はほぼ横ばい/MFP化とカラー化が徐々に進む

2017年02月22日更新

大型案件がない今期は悪い状況ではなかった

国内レーザーMFP/プリンターの出荷台数推移、2013年第3四半期~2016年第3四半期
出所:IDC Japan

IT専門調査会社のIDC Japanが2016年12月21日に発表した国内レーザーMFP/プリンター市場に関する2016年第3四半期(7月~9月)の実績によると、同期の国内レーザーMFP/プリンター全体の出荷台数は、前年同期比1.3%減の35万6,000台だった。

国内レーザーMFPの出荷台数推移、2013年第3四半期~2016年第3四半期
出所:IDC Japan

プリンター機能に加えて複写機能、スキャナー機能などを備えたレーザーMFP市場は、カラーレーザーMFPが前年同期比1.8%減の13万5,000台、モノクロレーザーMFPが5.0%減の4万台だった。レーザーMFP全体では前年同期比2.5%減の17万5,000台となった。

カラーレーザーMFPが前年同期比で減少した背景には、前年同期にあった大手コンビニエンスストアチェーン向けA3カラーレーザーMFPの置き換え案件と同等の出荷が今期はなかったことが挙げられる。
IDC JapanではカラーレーザーMFPはカラー化とレーザープリンターからの移行によって、大きな落ち込みをすることなく今後も推移すると見ている。

前年同期並みの出荷台数を維持

国内レーザープリンターの出荷台数推移、2013年第3四半期~2016年第3四半期
出所:IDC Japan

レーザープリンター市場はカラーレーザープリンターが前年同期比8.7%減の5万1,000台、モノクロレーザープリンターが3.7%増の13万台だった。レーザープリンター全体では前年同期比0.2%減の18万1,000台となっている。


今期は前年同期と比較して特筆すべき大型案件の出荷がなかったが、主要ベンダーに大きな落ち込みがなく前年同期比で増加したベンダーもあったことから、レーザープリンター全体としては前年同期並みの出荷台数になったようだ。

MFP化率とカラー化率が今後は進む

国内レーザーMFP/プリンターのMFP化率、カラー化率推移、2013年第3四半期~2016年第3四半期
出所:IDC Japan

MFP化率、カラー化率の指標では今期のMFP化率は前年同期から0.6ポイント減少して49.3%だった。レーザープリンターの出荷台数は前年同期並みだったがレーザーMFPの減少がそれを上回っていたため、MFPの比率が減少する結果となったようだ。


カラー化率は前年同期から1.3ポイント減少して52.4%となった。カラーレーザーMFP、カラーレーザープリンターが前年同期比で減少する中、モノクロレーザープリンターが今期は増加となったためだ。
しかし中長期的な視点で見た場合、ベンダーは利益が大きいカラーレーザーMFP、特にA3カラーレーザーMFPの販売に注力しており、IDC JapanではMFP化率、カラー化率ともに徐々に高まっていくと見ている。

中堅中小企業の需要見極めが商機獲得のカギ

国内レーザーMFP/プリンターの2016年第3四半期 ベンダー別出荷台数シェア
出所:IDC Japan

ベンダー別の出荷台数シェアではキヤノン、リコー、富士ゼロックスが大きなシェアを持っており、この3社で60%以上のシェアを獲得している。この3社にNEC、ブラザー工業、セイコーエプソン、シャープを合わせた上位7社で国内レーザーMFP/プリンター市場の80%以上のシェアを占めている。


IDC Japanでイメージング、プリンティング&ドキュメントソリューション リサーチマネージャーを務める坂田信之氏は「2016年第3四半期の国内レーザーMFP/プリンター市場は前年同期比で1.3%の減少となった。前年同期の大手コンビニエンスストアチェーン向け出荷のような大型案件がない中では、今期は悪い状況ではなかったと言える。国内レーザーMFP/プリンター市場は既に成熟しているが、その中にあってもレーザーMFP/プリンターの出荷台数を維持していくためにはベンダー、販売店が顧客、特に中堅中小企業顧客の状況変化を見逃さずにソリューションを含めた新たな価値を提案し、リプレースに結び付けていく必要がある」述べている。(レビューマガジン社 下地孝雄)

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