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2016年第3四半期の国内サーバー市場は3四半期連続で前年同期比マイナス成長

2016年第3四半期の国内サーバー市場は3四半期連続で前年同期比マイナス成長

2017年02月21日更新

前年の大型案件の反動でマイナス成長

国内サーバー市場は大型案件の有無による成長の伸縮が顕著になっているようだ。前年はメインフレームでは金融向け、その他のサーバーでは金融や官公庁、大学向けの大型案件があったが、今期(2016年第3四半期)はこれらの出荷額を補うほどの案件がなかったためマイナス成長となったようだ。
IT専門調査会社のIDC Japanが2016年12月19日に発表した2016年第3四半期(7月~9月)の国内サーバー市場調査の結果によると、国内サーバー市場の規模は前年同期にあたる2015年第3四半期から15.4%減の991億円となった。また出荷台数は同8.6%減の13万2,000台だった。
出荷額減少の要因について同社は次のように分析している。まず市場全体の出荷額の7~8割程度を占めるx86サーバーが、前年同期比で二桁のマイナス成長になったことが大きな要因だという。
次にメインフレームとその他のサーバー(Other Servers)では、メインフレームが前年同期比で22.9%減、その他のサーバーが同33.7%減だったという。それぞれ前年同期の大型案件の反動で大幅減となった。

x86サーバーの平均単価が低下

x86サーバーは出荷額が前年同期比で11.5%減の806億円、出荷台数が同8.2%減の13万1,000台だった。平均単価は前年同期比で3.6%のマイナスとなった。
前四半期はODM Directをはじめとした個別設計サーバーの出荷台数比率がx86サーバー市場の16.6%と過去最大となり、平均単価を低下させる要因となっていた。
今期は個別設計サーバーの出荷台数比率が11.1%と低下したため、x86サーバー市場全体での平均単価を押し上げる結果となった。ただしx86サーバー市場全体での平均単価は低下している。
一部のクラウドサービスプロバイダーにおける大口案件でのODM Directなどとの価格競争により、個別設計サーバーを除いたx86サーバーの平均単価が低下したとIDC Japanは分析している。
なお個別設計サーバーを除いたx86サーバーの平均単価は前年同期比で4.1%のマイナス、個別設計サーバーの平均単価は同2.2%のプラスだった。

ITインフラを俯瞰して適材適所に提案

2016年第3四半期 国内サーバー市場ベンダーシェア(出荷額)
出所:IDC Japan

IDC Japanでエンタープライズインフラストラクチャ リサーチマネージャーを務める下河邊雅行氏は「出荷額を見ると、すべてのサーバー製品は2四半期連続で前年同期比二桁のマイナス成長となった。x86サーバーのクラウドサービスプロバイダー向け大口案件におけるODM Directとの価格競争、パブリッククラウドサービスの台頭による新規サーバー購入案件の減少などが要因として考えられる。ベンダーは顧客の経営や業務の視点から顧客のエンタープライズインフラストラクチャーを俯瞰し、オンプレミスITやクラウドサービスなどのITリソースを適材適所に提案できる体制を強化する必要がある。これによりベンダーの付加価値強化と新規案件(ニューワークロード)の発掘につなげ、今後の過当競争の回避と出荷額の拡大に努めることが求められる」と述べている。
なお、ベンダー別の出荷額については以下の通りだった。(レビューマガジン社 下地孝雄)

1位 富士通
ベンダー別出荷額では前四半期に続き富士通が首位だった。同社のメインフレームはプラス成長だったが、前年同期にあった大学向けのHPC(High Performance Computing)専用機の大型案件を補うほどの案件はなく、サーバー全体では二桁のマイナス成長となった。

2位 NEC
上位ベンダーの中で唯一のプラス成長となった。x86サーバーで流通向けの大口案件が貢献しプラス成長となり、メインフレーム、その他のサーバーのマイナス成長を補ったようだ。

3位 日本ヒューレット・パッカード
その他のサーバーで大型案件が貢献しプラス成長となった。ただしx86サーバーの出荷額の減少を補うほどの出荷がなく、サーバー全体では二桁のマイナス成長となった。

4位 日立製作所
すべての製品分野で出荷額が減少し、サーバー全体では二桁のマイナス成長だった。

5位 デルテクノロジーズ
二桁のマイナス成長だった。

6位 IBM
前年同期にあったメインフレームや、その他のサーバーの大型案件を補うほどの出荷がなく、二桁のマイナス成長となった。これによりIBMは前四半期の4位から6位に後退し、日立製作所とデルテクノロジーズが順位を一つずつ上げる結果となった。

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