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国内モバイルデバイス市場の直近は成長/法人向けPCと家庭向けスマホが活躍

国内モバイルデバイス市場の直近は成長/法人向けPCと家庭向けスマホが活躍

2017年01月12日更新

家庭向けでは需要の低さからの買い替えの長期化や、製品の入れ替え時期による出荷の減少によって前年同期比でマイナス成長となり、ビジネス向けも企業におけるポータブルPCとの競合やタブレット需要の低さなどが、マイナス成長の主な要因となったという。

スマートフォンとPCがプラス要因

国内モバイルデバイス市場出荷台数予測(2015年~2020年)
※Data Communicationは3G/4Gパーソナルルータ、通信データカードが対象
※数値は2015年までが実績、2016年以降は予測

IT専門調査会社のIDC Japanは国内モバイルデバイス市場(スマートフォンやタブレット、PC、データ通信カードなどのData Communicationを含む市場)の2016年第3四半期(7~9月)の出荷台数実績および2016年~2020年の予測を2016年12月14日に発表した。
発表によると2016年第3四半期の国内モバイルデバイス出荷台数は前年同期比7.4%増の1,157万台となった。同社は増加の要因として家庭市場中心であるスマートフォンやビジネス市場中心のPCの出荷がプラス成長になったことを挙げている。
スマートフォン市場は新製品のAndroid携帯電話やAndroid端末の通信事業者向け出荷が好調に推移し、前年同期比18.8%のプラス成長となった。またPC市場も全体として6.3%のプラス成長となったという。
PCは当初2016年10月末に予定されていたビジネス市場向けWindows 7搭載PCの最終出荷に向けて企業などで予算が策定されていたことから、ビジネス向けPC市場では前年同期比10.0%増と出荷を伸ばした。家庭向けPC市場でもeCommerce経由での出荷が好調に推移したことで、前年同期比並みの出荷となった。
タブレットは家庭向けおよびビジネス向けともにマイナス成長となり、前年同期比14.6%のマイナス成長となった。家庭向けでは需要の低さからの買い替えの長期化や、製品の入れ替え時期による出荷の減少によって前年同期比でマイナス成長となり、ビジネス向けも企業におけるポータブルPCとの競合やタブレット需要の低さなどが、マイナス成長の主な要因となったという。

2016年の通年はマイナス成長

2016年の国内モバイルデバイス市場については、前年比1.3%減の4,731万台と予測する。家庭向け出荷は前年比1.8%減の3,688万台、ビジネス向け出荷は0.7%増の1,044万台になると予測している。
スマートフォン市場はビジネス向けおよび家庭向けともに従来型携帯電話からAndroidベースの携帯電話への切り替えが進むことで、プラス成長になると予測している。
PC市場は家庭向けの落ち込みが影響してマイナス成長を予測している。ビジネス向けは景況が上向きに推移することが予測され、買替えサイクルが戻りつつあることから、昨年をやや上回る出荷を予測している。ただし家庭向けPCの購買を促進する要素は少なく、2016年のPC市場はマイナス成長になると予測している。
タブレット市場は家庭向けおよびビジネス向けともにマイナス成長を予測している。企業でのタブレット需要はPCとの差別化が進みにくい状況が続き、需要が減少すると予測しているからだ。家庭向けではキラーアプリケーション不在の状況が続き、大型スマートフォンとの競合によって出荷が進まない状況が続くと予測している。

法人向けPCと家庭向けスマホに期待

IDC JapanのPC、携帯端末&クライアントソリューションでシニアマーケットアナリストを務める浅野浩寿氏によると「モバイルデバイス市場全体の2015年~2020年のCAGR(年間平均成長率)は1.5%と予測している。ビジネス向け中心であるPCは買い替えサイクルの谷から脱し、徐々にサイクルが戻りつつある。また景況が上向きに推移してきていることから、PCの出荷は今後増加していくと考えられる。家庭向けでは従来型携帯電話からAndroidベースの携帯電話への切り替えが進み、スマートフォン市場は活性化するだろう。2016年の国内モバイルデバイス市場は前年比マイナス成長を予測しているが、徐々に回復の兆しが見え始めている」という。(レビューマガジン社 下地孝雄)

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