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いま必要な産業用PCとは?

いま必要な産業用PCとは?

2017年01月25日更新

今回のテーマ:業務のインテリジェント化を実現する産業用PCを導入したい

業務効率を向上させる上で、IT機器の導入は不可欠だ。しかし導入する場所によっては、一般的なIT機器では適さない場合がある。例えば工場に導入するPCは、耐環境性の高い産業用PCであることが望ましい。今回は利用シーンに応じた産業用PCを紹介し、ユーザー企業の業務効率向上を図る。

安定稼働を実現する産業用PCは 工場から小売店まで提案先が広がる

産業用PCに求められる3要素

一般的なPCと比較して、産業用PCはどのような差があるのだろうか。具体的には、前述した「耐環境性」に加えて「信頼性」「長期供給」といった要素が挙げられる。


例えば、衝撃や振動、粉塵など一般的なPCに与えられると故障する可能性が高い環境下でも使用に耐えうる耐衝撃性がある産業用PCでなければ、工場に設置することは難しい。また産業用PCは連続稼働を求められるケースが多いため、そうした環境下でも安定して稼働できる信頼性を持った製品であることが望ましい。加えて、長期にわたって同じ仕様のPCが供給されることも重視する必要がある。PCやOSが変わることで、アプリケーションの検証などが必要になるが、長期にわたって安定供給される産業用PCであればそうした手間がかからないためだ。
こうした産業用PCに求められる要素に加えて、昨今は利用シーンに合わせた使いやすさも重要になってきている。例えば工場で使用する産業用PCでも、デスクトップPCだけでなくタブレットPCに対する需要が増えてきているのだ。タブレットであれば工場内で持ち運んで管理や検査を行えたり、倉庫の在庫管理などに活用できたりする。

医療現場やデジタルサイネージへの提案も可能

活用のシーンは工場だけに留まらない。例えば医療現場では、電子カルテや診断画像の閲覧に産業用PCが利用されるケースがある。特に医療現場では診断データの分析や解析をするため、ストレージサーバーへのデータ蓄積が必要になる。医療現場に求められるシステム構築を行う上でも産業用PCに提案は必要だ。


昨今産業用PCの活用が増加している例としては、デジタルサイネージがあるだろう。小売店や自動販売機で利用されるデジタルサイネージのコンテンツを再生するためにはPCが必要だ。特にデジタルサイネージ用のコンテンツを作成したり再生したりできるソフトウェアがインストールされている産業用PCであれば、導入負担をかけずに効果的なコンテンツが作成できる。


産業用PCは既存の業務の効率化や、従来までIT機器が導入されていなかった箇所のインテリジェント化に役立つ製品だ。また、今後さまざまな分野でIoT環境が導入されていくが、IoT環境のデータ収集を行う上でも産業用PCは必要とされるだろう。今回はロジテックINAソリューションズ、アドバンテック、コンテックに製品を提案してもらった。


課 題
●工場や倉庫の業務をタブレット端末で効率化したい!
●医療現場に最適な静音性の高い産業用PCを導入したい!
●デジタルサイネージコンテンツが簡単に作れる産業用PCを導入したい!

ZEROSHOCKタブレット LT-RT1090シリーズ
過酷な現場のニーズに応えます

ロジテックINAソリューションズ

25万9,200円

業務用に特化した堅牢性の高いWindowsタブレット

現場のIT化を支援する業務用に特化したZEROSHOCKタブレット「LT-RT1090シリーズ」を提案する。Windows 7、Windows 8.1、Windows 10※にそれぞれ対応した9.7インチの堅牢タブレットPCで、スクエア画面(1,024×768)を採用しているため、既存のWindowsアプリケーションを使用可能だ。また、同一仕様のモデルを長期間供給可能で、例えばWindows 7のモデルを選択した場合でも2021年まで本製品の長期供給が行える。


本製品は、米国国防省軍用規格「MIL-STD-810G」に準拠した落下試験(非動作時)に合格しており、持ち運びが多い現場などでも安心して利用できる。また、同規格の振動試験や衝撃試験にも合格しているため、振動や衝撃が生じる可能性がある場所で使用する際も安心だ。
防水防滴設計を採用しており、粉塵が舞うような環境や雨天環境の使用にも耐えうる性能を持つ。動作温度範囲はマイナス20?45度までサポートするなど悪条件下でも利用できるため、工場などでの活用に適している。


本製品は、アームやスタンドに取付ける際の国際規格、VESA75規格の取り付け穴を備えているため、固定や設置が容易だ。例えば製造現場や工程の管理・検査のための工場内端末、倉庫の在庫管理や、入出庫管理のためのオペレータ向け端末など、設置することでさまざまなシーンの生産・管理効率を高められる。


アプリケーションやWi-Fiの設定など、ユーザーの環境に合わせてキッティング対応も行っているため、製造業や小売業、メンテナンス業など幅広い業種に対応したタブレットにカスタマイズが行える。

※Windows 7 Professiona for Embedded System
Windows 8.1 industry Pro
Windows 10 IoT Enterprise LTSB


ポイント1
同一モデルを2021年まで供給可能
ポイント2
米国国防省軍用規格に準拠した堅牢性
ポイント3
防水防塵設計を採用し過酷な環境の使用に耐えうる

HPC-5000M
制御ノウハウを活かした信頼性の高い医療現場向け産業用PCです

アドバンテック
個別見積

診察からデータ解析まで幅広いニーズに対応

医療機器メーカーや医療現場のニーズを取り込み、新規に開発した医療現場向け産業用PC「HPC-5000M」を提案する。本製品は2017年2月初旬に発売予定の新製品だ。


HPC-5000Mは5年間の長期製品供給が可能な産業用PCで、ユーザーのアプリケーション資産を長期にわたって利用できる。マイクロソフトが提供している組み込みOSをサポートしており、Windows 7、Windows 8、Windows 10からユーザーのニーズに合わせたOSの選択が行える。


本製品は静音設計を採用しており、静かな医療現場に設置してもファンの音などで患者や医師に不快感を与えることなく利用できる。


インターフェースには、医師のレントゲンやCTなどの診断画像を読影するためのPCとしても使用できるよう、DVIインターフェースを実装している。高精細のモニターと組み合わせて活用すれば、医師が患者に対して診断結果やその後の治療などの説明を行う際も、同じ検査画像を共有して説明できるため分かりやすく、理解を得られやすいだろう。


また、同社の産業用シリアル通信カードを使用すれば、医療現場の生体データをその場で入力して監視や加工を行ったり、上位のストレージサーバーに蓄積したりできる。それにより、診断データの分析や解析に役立てるためのシステム構築が可能になるのだ。


検査画像の共有から、診断データの分析まで幅広い活用が行えるHPC-5000Mは、産業用PCの世界で培ったアドバンテックのデータ収集や制御ノウハウをベースにしているため、信頼性も高い。


医療系SIや病院のMIS部門、医療機器メーカーなど医療現場のさまざまなユーザーに提案できる製品といえるだろう。


ポイント1
医療現場のニーズをもとに新規開発
ポイント2
静音設計を採用し患者に不快感を与えない
ポイント3
診断データを解析可能なシステムを構築できる

DS-220D-M01C
屋外のデジタルサイネージ環境にも対応します

コンテック
オープンプライス

優れた防塵性のデジタルサイネージプレーヤー

過酷な環境下でも安定した性能を発揮する、耐環境性やメンテナンス性に優れたデジタルサイネージプレーヤー「DS-220D-M01C」を提案する。


本製品は、コンテックが開発した耐衝撃性、耐震動性、耐ノイズ性に優れた産業用PC「ボックスコンピュータ BX-220」に、ミラクル・リナックスのデジタルサイネージ向けOS「Embedded MIRACLE Digital Signage Edition」を搭載した製品だ。


DS-220D-M01Cは、ファンレスやスリットレスによる優れた防塵性でメンテナンスの負荷を軽減する。また、動作温度範囲は0?50度と、高温の環境下でも動作する耐温度性を備えており、日本工業規格(JIS)や国際電気標準会議(IEC)、欧州統一規格(EN)が定める工業製品の環境試験に合格している。


本体には、ケーブル抜け防止金具や固定クランプも装備されており、端末がネットワークから遮断される抜線トラブルが回避できる。また、デジタルサイネージプレーヤーはネットワークトラブルが発生すると表示ができなくなってしまうクラウド型の製品が多いが、本製品はインターネット接続や専用サーバーがなくても動作できるなど、サイネージシステムの可用性が重視されている製品だ。


専用のミラクル・リナックス製コンテンツ管理ソフトウェア「EMPopMaker」を利用すれば、直感的な操作でコンテンツの作成や、再生時間の設定が可能だ。Windows PCでコンテンツの作成と再生スケジュールを設定して、ネットワーク経由やUSBメモリーからプレーヤー本体にコンテンツ素材を取り込める。


本製品はインターネット接続や専用サーバーが不要であるため、小規模から中規模のサイネージシステムに最適だ。屋外設置の自動販売機をはじめ、振動の多い交通機関やエレベーター、高い信頼性が求められる公共機関など、幅広い導入実績がある。


ポイント1
高い防塵性でメンテナンス負荷を軽減
ポイント2
インターネット接続がなくても使用可能
ポイント3
サイネージコンテンツが簡単に作れるソフトウェアを搭載

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