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富士通が実践するコミュニケーション改革

富士通が実践するコミュニケーション改革

2016年12月15日更新

Office 365とサービス連携
社内実践の成果をもとに顧客に提案

(左) 富士通 統合商品戦略本部 ビジネスアプリケーション推進統括部 MSソリューション推進部長 永山 潤 氏
(右) 富士通 総務・リスクマネジメント本部 総務部 マネージャー 高田ユリ 氏

グローバルでコミュニケーション基盤を統一

富士通は今年の9月、グローバルコミュニケーション基盤としてOffice 365を導入し、そのノウハウをもとに日本とグローバル市場で年間500億円のビジネスを展開していくと発表した。自社での取り組みは、単純にOffice 365を導入するのではなく、同社のクラウド基盤を中核とするデジタルビジネスプラットフォーム「FUJITSU Digital Business Platform MetaArc」とマイクロソフトのクラウド認証基盤「Azure Active Directory Premium」も連携させる。グローバルの約16万人の全従業員に対して、2017年3月から運用を開始する。


この発表に先立って、富士通ではすでに2011年頃からグローバルでのコミュニケーションシステムの統一を段階的に実行してきた。


永山氏「「ビジネス変化への即応性」「ナレッジの共有」「環境に依存しない情報活用」という課題が背景にありました。それらを、コミュニケーション変革やグループでの知の共有、モバイルワークの実現などで解決しようと考えたのです」


実際のシステム面では、メール・スケジュール・ビデオ会議・プレゼンス・ポータルなどの統一、SNS・ソフトフォン・BYODの導入、企業内動画の採用、そして、仮想デスクトップ・生体認証やコンテンツ管理環境の導入と着実に拡大させており、すでに成果も得られている。例えば、従来のメール主体の連絡から状況に応じて最適なコミュニケーション手段を利用したリアルタイムのコミュニケーションを可能にした。Web会議の利用率も高まり、出張にかかる経費や時間の削減にも成功している。

知の共有は、三つのサイト(個人利用、チーム利用、社内向け情報発信利用)の活用で実現した。これらの三つのサイトに掲載されている情報は検索機能で検索が可能だ。個人利用サイトには担当業務や得意分野などのプロファイルが登録でき、個々の社員が全社員に対してアピールできる仕組みだ。


永山氏「社内向けに展開している三つのサイトは、ヒトとヒトや情報をつなぐ知的創造スパイラルを形成します。検索によって目的のコンテンツとノウハウの保有者を同時にみつけられるのです」


知の共有やコミュニケーション力の強化のために同社では社内SNSも積極的に活用している。また、トレーニングや社内メッセージを伝えるために動画も多用する。そして、情報の活用やコミュニケーションをいつでもどこでも実現させるために、マルチデバイス対応や仮想デスクトップの採用を進めている。

定着させるための施策も必須

Office 365の導入で自社内のコミュニケーション基盤をさらに強化し、そのノウハウとともにサービス提供を図ろうと考えている富士通だが、これまでの同社の知見も含めて顧客のワークスタイル変革を支援する体制として、「Digital Transformation Center」という共創ワークショップ空間を用意している。この場所で実際に最新の働き方の効果を顧客に体感してもらい、課題をもとにしたワークスタイル変革を提案していく。


永山氏「コミュニケーション変革も含めた新たなワークスタイルを導入する際には、定着化施策が欠かせません。当社ならば、従業員が能動的に使いたくなる仕掛けを、「知ってもらう」「使ってもらう」「使いこなす」の3段階で具体的に提案できます」


富士通が用意する定着化施策の内容としては、効果指標の策定や導入事前説明会の実施、導入ガイド・FAQの提供、活用方法ムービーの公開などがある。

自由に使えるワークスペースを用意

富士通では新しい働き方を促進するためのスペースとして、「F3rd Shiodome(エフサード汐留)」というスペースを今年の6月から汐留本社に開設している。富士通グループの社員ならば自由に使えるスペースで、本社への出張時や社内外関係者との打ち合わせの隙間時間などに仕事ができるように設置された。


コラボレーション、個人ワーク、ミーティング、リフレッシュ用のスペースが用意されていて、席数は合計で110席。電源、有線LAN、無線LANなどのインフラ、仮想デスクトップ端末 6台、複合機などが用意されている。


高田氏「グループのSE会社の従業員などが、本社での商談の前後に利用する傾向が高いです。9月の時点で1日の平均利用者数は250人と、6月時点の135人から約2倍にまで増えました。こうしたスペースの提供で、ワークスタイル変革の検証を継続的に実施していきます」

富士通が開設したワークスペース「F3rd Shiodome」
コラボレーションと個人ワークの両方に対応したスペース。
個人で集中的に作業できる個人ワークスペース。
健康に配慮して立って仕事ができるように、電動上下昇降デスクも用意されている。
ミーティングに特化したスペース。Web会議も可能。

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