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国内PaaS市場は高い成長率を継続/標準的なサービスの提供で商機をつかむ

国内PaaS市場は高い成長率を継続/標準的なサービスの提供で商機をつかむ

2016年12月14日更新

好材料にけん引されて高い成長率を継続

国内PaaS市場・売上額予測(2015年~2020年)
※数値は2015年は実績、2016年以降は予測
出所:IDC Japan

国内のPaaS市場は高い成長率を継続し、引き続きビジネスチャンスが期待できそうだ。IT専門調査会社のIDC Japanが2016年11月21日に発表した国内PaaS市場予測によると、2015年の国内PaaS市場は前年比48.1%増の648億円だったという。
同社では国内PaaS市場をクラウドアプリケーションプラットフォーム、クラウドインテグレーションサービス、クラウドデータサービス、クラウドアプリケーション開発/ライフサイクルサービス市場、その他のクラウドプラットフォームサービスの5分野に分類している。
このうち2番目に規模の大きいクラウドデータサービス市場は前年比成長率103.5%となる179億円となり、市場全体の成長を力強くけん引した。
企業アプリケーションのIaaSでの利用規模が拡大したことで、アプリケーションと連携して利用するRDBMSの利用が増加したことや、非構造データを含むビッグデータの活用によってHadoopサービスのクラウド上での活用が広がっていること、クラウドDWHの普及などが急速な成長の背景となっていると分析している。

標準的なサービスの提供で懸念を払拭

国内PaaS市場はきわめて高い成長率を継続しており、2015年~2020年のCAGR(年間平均成長率)についても22.1%という高い成長率で推移し、2020年には1,761億円になると予測している。
企業のクラウド活用の進展によりハイブリッドクラウド環境が一般化し、クラウドインテグレーションサービスの需要が拡大するほか、デジタルト革新に取り組む企業のアプリケーション基盤として主流の位置を占めることで、国内PaaS市場は中期的に高い成長を続けていくと分析している。
IDC Japanでソフトウェア&セキュリティ マーケットアナリストを務める草地慎太郎氏は「今後の企業のデジタル革新の推進基盤としてPaaSの活用がさらに拡大するだろう。一方で個々のPaaS独自の実装によるアプリケーションを開発することで、他のプラットフォームへの移行が難しくなることへの懸念もある。PaaSを提供するサービス事業者はユーザー企業の懸念を払拭し、利用を促進するために標準に則ったサービスを提供していくことが望ましい」と提言している。(レビューマガジン社 下地孝雄)

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