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国内のITインフラサービス市場は2兆4,498億円/ハイブリッドクラウドとマネージドセ キュリティに照準

国内のITインフラサービス市場は2兆4,498億円/ハイブリッドクラウドとマネージドセ キュリティに照準

2016年12月12日更新

コンサルとインテグレーションはクラウド関連が元気

国内ITインフラサービス市場・支出額予測(2015年~2020年)
※数値は2015年は実績、2016年以降は予測
出所:IDC Japan

国内のITインフラに関するサービス市場は、なんと2兆4,498億円もの規模がある。こう発表したのがIT専門調査会社のIDC Japanだ。同社が2016年11月17日に発表した国内ITインフラストラクチャサービス市場予測は、国内ITサービス市場におけるITインフラストラクチャの設計/構築、アウトソーシング、サポート&トレーニング、セキュリティの各領域について調査・分析した結果だ。
それによると2015年の国内ITインフラサービス市場規模は前述のとおりだ。また同市場の2015年~2020年のCAGR(年間平均成長率)は1.7%と予測している。
ITインフラの設計/構築を中心とするITインフラコンサルティングとインテグレーション市場は、2015年は企業の業績回復に伴う積極的な投資の影響が続き前年比4.6%の成長率となったという。
2016年以降は既存システムの更改や統合に合わせたクラウド移行に伴う設計/構築案件、およびクラウド利用が前提の新規案件の増加によってクラウドに係わる投資が拡大する一方でクラウド以外については縮小し、全体として成長率は緩やかに下降していくと同社は分析し、2015年~2020年のCAGRは1.7%に落ち着くと予測している。

アウトソーシングは安定成長を続ける

ITインフラアウトソーシング市場はクラウドサービスやデータセンターサービスの普及に支えられて、2015年の前年比成長率は4.0%となった。
2016年以降もITインフラの複雑化によって企業における運用リソースやコストの負担が増大していることを背景に、ハイブリッドクラウドの運用管理やマネージドセキュリティサービスなどにけん引され、2016年以降も安定した成長を続けると見て2015年~2020年のCAGRは3.1%になると予測している。
ITインフラサポートサービス市場はハードウェアサポートと保守の縮小傾向が止まらず、これが阻害要因となって2015年~2020年のCAGRはマイナス1.1%になると予測している。

セキュリティ市場は2020年まで5.9%で成長

サイバー攻撃の深刻化や情報漏洩事件などを背景に情報セキュリティに対する社会的な注目度が高まっていることを受けて、ITインフラセキュリティサービス市場の2015年の前年比成長率は6.8%に達したという。
IoTの普及やデジタル革新への取り組み拡大と相まって、企業が自社でセキュリティ対策を行うことが困難になりつつある。このためマネージドセキュリティサービスの需要が高まり、ITインフラセキュリティサービス市場をけん引していくという。
また企業のセキュリティ対策を第三者の立場から審査するセキュリティ監査の重要性も増すと指摘している。これらを背景にITインフラセキュリティサービス市場は今後も高い成長率で推移し、2015年~2020年のCAGRは5.9%になると予測している。

ユーザー企業の負担を軽減する提案が必要

ハイブリッドクラウド環境の一般化、グローバル対応需要の高まりなどにより、複雑化するITインフラ、特にその運用管理は、企業にとってますます大きな負担になると同社は指摘しいてる。
この調査を担当したIDC JapanのITサービス シニアマーケットアナリストである吉井誠一郎氏は「ITサービスベンダーはハイブリッドクラウド環境を前提とした上で、企業がITインフラにかかるコストやリソースの負担から開放され、できるだけ本業のビジネスに専念できるようサポートしていくべきだ」と提言する。(レビューマガジン社 下地孝雄)

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