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IoT時代の統合コミュニケーション基盤には統合ID管理が必須

IoT時代の統合コミュニケーション基盤には統合ID管理が必須

2016年12月17日更新

クラウドベースのコミュニケーションには 統合ID管理などのセキュリティが必須に

(左) 東芝 インダストリアルICTソリューション社 製造・産業・社会インフラソリューション事業部 製造ソリューション技術部 製造ソリューション 技術第二担当 参事 渡邉 隆 氏
(中央) 東芝 インダストリアルICTソリューション社 製造・産業・社会インフラソリューション事業部 製造ソリューション技術部 製造ソリューション 技術第二担当 主務 篠原 治 氏
(右) 東芝 インダストリアルICTソリューション社 製造・産業・社会インフラソリューション事業部 製造ソリューション技術部 製造ソリューション 技術第二担当 主務 鈴木正浩 氏

確保すべきセキュリティ範囲は拡大

統合コミュニケーション基盤におけるセキュアな利用環境を実現するためには、デバイスやデータの保護、認証基盤、そして統合ID管理が可能なソリューションが必要だと東芝は考えている。

東芝もまた、新しい働き方を実現させるためには新たなコミュニケーション基盤の整備が必要だと考えている。自社においても、Webベースの情報共有、Web会議の活用、在席状況の確認などが可能な「東芝 Advanced Communication System 基盤」を構築し、グローバルでコミュニケーション環境の統一を実現させた。


その東芝が、コミュニケーション基盤の提案とともに訴えるのは、新たな課題や脅威の存在だ。さまざまなコミュニケーション環境が統合された環境では、社内、社外問わずいつでもやりとりが可能になる。そのため、確保すべきセキュリティ範囲が拡大するのだ。従来環境よりも強固なID管理、認証基盤の確立、端末管理、サイバー攻撃対策などが必要になる。


篠原氏「さまざまなモノがつながるIoT時代の統合コミュニケーション基盤の利用においては、新たな課題や脅威が発生します。対応できるセキュアな利用環境の構築が必要でしょう」


統合的なコミュニケーション基盤とともに東芝が提案するのは、包括的なセキュリティソリューションであるマイクロソフトの「Enterprise Mobility +Security」と東芝の統合ID管理ソリューション「TOSHIBA ID Management System」をセットにした「dynaCloud Mobility Pack」だ。Enterprise Mobility +Securityには、統合デバイス管理「Intune」、データ保護「Azure Rights Management」、認証基盤「Azure Active Directory Premium」が含まれていて、モバイル機器の管理から情報漏洩対策、そして複数サービスのID連携・一元管理が可能になる。さらに、東芝の統合ID管理ソリューションを利用することで、グループ会社などで共通のユーザーIDを作成でき、グループ共通システムの構築が容易になる。また、統一されたセキュリティレベルの確保が可能になり、不正アクセスを防止できる。

篠原氏「マイクロソフトのセキュリティソリューションと当社の統合ID管理ソリューションを組み合わせることで、セキュアな統合コミュニケーション基盤を構築できるのです」


これらのセキュリティソリューションは、コミュニケーション基盤としてOffice 365を活用する場合にも、もちろん重要だ。

Notes移行をサポート

東芝では、コミュニケーション基盤として活用していた「Notes」からSharePointへの移行を成功させているが、その知見をもとに「Notes移行ソリューション」も提供している。同ソリューションは「Notes移行アセスメントサービス」「SharePointテンプレート活用サービス」「NotesDB変換サービス」「Webシステム移行サービス」で構成されていて、既存DBの調査分析、移行方針の決定、移行作業・構築支援までをトータルにサポートする。


渡邉氏「当社は15年間使い続けたNotesから新しいコミュニケーション基盤に移行させるためにさまざまな課題を解決しました。約4万8,000個あったNotes DBの約7割は分析ツールの利用などで破棄を実現しています」


Notes移行ソリューションでは、既存のNotes DBの移行に際して必要な検討ポイントを提示し、実行計画を策定する。移行手順、スケジュールの確立、移行にかかる概算費用も算出。東芝が独自に開発したテンプレート群を活用することで、移行期間の短縮や費用の低減が可能だ。また、Notes DB変換サービスは、SharePointへ移行が困難なNotes DBや、全体最適を図るために統合化されたソリューションへデータ移行したいユーザーをサポートする。Webシステム移行サービスは、SharePointへの移行が困難なワークフローや、サイトフォームのあるアプリケーションの移行において、別システムでの構築を支援する。

SkypeとAIを組み合わせる

東芝は、企業のコミュニケーション環境を向上させるサービスの開発にも取り組んでいる。その一つにSkypeと東芝の音声・映像活用クラウドAIサービス「RECAIUS(リカイアス)」の連携がある。RECAIUSは、音声認識、音声合成、対話、翻訳、画像認識などが可能なAIサービスだ。このRECAIUSと、通話やWeb会議などを実現するSkypeを組み合わせることで、コミュニケーションアシスタントとして使えるようになる。


篠原氏「Skypeでビデオ会議を行った際、会話した内容をすべてRECAIUSがテキスト化してくれます。議事録を人間が作成する必要がなくなるのです。また、会議に米国人などが参加している場合には日本語の会話の内容を英語に翻訳してモニターに表示させるようなことも可能です」


鈴木氏「これからのコミュニケーション基盤においてはSkypeのようなアプリケーションが鍵になるでしょう。そうしたアプリケーションに音声認識や対話などが可能なRECAIUSを組み合わせることで、多彩なサービスが提供できるようになると考えています」


SkypeとRECAIUSの連携については、東芝社内でPoC(概念実証)が実施されている。また、コミュニケーション基盤にAIを連携させることで、FAQの自動化なども実現するという。

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