
スマホ出荷が好調で5四半期続いた前年割れがようやく好転
スマホのけん引力に期待
国内の携帯電話・スマートフォンの出荷台数は前年割れが5四半期続いていたが、2016年第3四半期にようやく好転した。IT専門調査会社のIDC Japanが2016年11月30日に発表した国内携帯電話およびスマートフォン端末の2016年第3四半期(7月~9月)の出荷台数(スマートフォンと従来型携帯電話の合計)は、前年同期比1.4%増の767万台となった。ただし増加幅は小さく、携帯電話市場全体の成長は引き続き鈍化傾向にある。
しかしスマートフォンの出荷台数は前年同期比18.8%増の703万台で、大幅に成長した。ベンダー別シェアではアップルが55.3%でトップ、2位がシャープで3位が「Xperia X Performance」が好調だったソニーとなった。
携帯電話とスマートフォンの合計では、やはりトップはアップルだ。そして2位はNTTドコモやau KDDI、ソフトバンクの3社に幅広いラインアップで多くのモデルを提供したシャープ、そして3位が「らくらくスマートフォン」でシニア層を中心とした根強い人気を得ている富士通となっている。
スマホの役割が拡大して市場が広がる
IDC JapanでPC、携帯電話&クライアントソリューション シニアマーケットアナリストを務める菅原 啓氏は「国内スマートフォン市場は成熟期を迎え成長に鈍化が見られるが、より豊かなユーザー体験を提供するためのアプリケーション市場が今後もスマートフォン市場の成長を促すドライバーである可能性は高い。Pokemon GOに代表されるAR(拡張現実)のデバイス、今後Android陣営から本格的に投入されるDaydream-ready端末によるVRのプラットフォーム、そしてApple Watchに代表されるウェアラブルデバイスやIoTの大量の情報を処理するハブとして、今後もスマートフォンが果たす役割は拡大こそすれ縮小することはない」と見通しを説明する。
さらに「このような多彩な最新機能とユーザー体験をシームレスな形で統一されたプラットフォームを通じて提供するスマートフォンは、まさしく我々が呼ぶところのデジタルトランスフォーメーションのキーデバイスとなるであろう」と強調する。(レビューマガジン社 下地孝雄)
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