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よくわかる中小企業がやるべきデータ管理 ~第2回 NASの新規導入作業編~

よくわかる中小企業がやるべきデータ管理 ~第2回 NASの新規導入作業編~

2016年12月28日更新

大きなモニターを使用しながら、説明してもらいます!

第1回のNASの導入から活用までのポイント編では、フォースメディアの日置さんに、NASを導入する際の選定ポイントや活用についてお話いただきました。第2回は実際にNASを新規導入する際にはどのような作業が必要なのか、手順に沿ってお伝え致します。

QNAPのNASとPCを接続すると、設定画面が表示されます。

社内でデータの保存先としてNASを利用したい、個人でもNASの利用を検討しているといった皆さんに朗報です! NASの初期設定について、フォースメディアの日置さんに1から教えていただきました。導入を検討していても、初期設定がネックで足踏み状態の皆さんのお役に立てるよう、順を追って説明していきたいと思います。

初期設定では「NASの名前とパスワード設定」「日付/時間」「ネットワーク」「サービス」「ディスク」「概要」の六つを設定します。
まずは、NASの名前とパスワードの設定を行います。
日付/時間では、タイムゾーンと「インターネットタイムサーバーに自動的に同期」を選択します。
ネットワークの設定は、IPアドレスを自動で取得すると簡単です。
サービスでは、NASに接続されるPCなどのOSを選択します。
ディスクでは、ストレージプールの設計やRAIDの構成が行えます。詳しい設定方法は後でお伝えします。
概要では、これまで設定してきたパスワードなどが一覧で表示されます。
初期設定は完了です。手順に沿うだけで簡単に設定できました。
ここまではさらっと設定してこれました。

スナップショットやボリュームの容量を決めよう

シーゲイトのNAS専用HDD「IronWolf」

初期設定の際に、ディスクの設定を後回しにしました。ディスクの設定方法を細かくお伝えします。使用したHDDはシーゲイトのNAS専用HDD「IronWolf」です。

ストレージの状態が表示されています。
ストレージの設定が行われていないため「ボリュームまたはストレージプールがありません」とメッセージが表示されています。
ストレージプールは、複数の物理ストレージを組み合わせて一つの仮想的なストレージとする機能です。ストレージプールの中にRAIDやスナップショット用のボリュームを構築します。「RAIDのタイプ」から、RAIDの構成を選択します。今回は、二つのHDDを使用しているのでRAID 1で構築します。
スナップショット用の保存領域を設定します。最大でストレージ容量の20%をスナップショット専用の保存領域として設定できます。
ストレージプールが問題なく作成できました。
実際の保存領域を作成します。単一ボリュームは、スナップショット機能が利用できません。シックプロビジョニングボリュームは、ストレージプールで作られた領域からスナップショットの容量を引いた分の容量を使用できます。シンプロビジョニングボリュームは、物理的な容量よりも多く容量を設定できます。例えば、現在の物理的な容量は1TBで、将来容量を4TBに増やす予定がある場合などにあらかじめ4TBと容量を設定して使用できるのです。
今回は、シックプロビジョニングで設定しました
ストレージプールのミニ講座も開いていただきました。

いかがでしたか? PCに表示される手順に沿っていけば、初期設定は簡単に行えました。それでも難しそうと感じる方でも大丈夫です。フォースメディアで、キッティングを行い出荷してくれるため、ユーザーは初期設定が終わった状態から使い始められます。

NASを使ってみよう!

ユーザー名とパスワードを設定します。

NASを使い始めるには、ユーザー登録を行わなければなりません。続いて、ユーザー登録とユーザーグループを作成しみましょう。

NASを利用するユーザーの一覧です。
グループを作成します。グループ名を入力し、グループに登録するユーザーを選択します。
共有フォルダーが作成できます。また共有フォルダーは、ユーザーごとに読み取りや書き込みが可能かを設定できます。
ユーザーごとに容量制限を設けられます。

高速でデータを移行する

指を指している部分が、USBクイックアクセスポートです。

QNAPのTurbo NAS シリーズの新製品「TS-451A」と「TS-251A」は、QNAP独自のUSBクイックアクセスポートを備えています。USB 3.0ケーブルでPCとNASを直接接続すると100MB/sを超える高速アクセスが可能になります。

10GBのファイルを、USBクイックアクセスポートを使って転送してみました。10GBのファイル転送にかかった時間は1分33秒でした。平均の転送速度は115MB/sで、ネットワーク接続と違い速度が安定していることが分かります。
USBクイックアクセスポートの利用で、作業効率の向上が図れます。

QNAPのNASには、Thunderbolt 2を搭載し900MB/sのファイル転送が可能なハイエンドモデルがあり、4Kの動画の作成環境などで利用されています。Thunderbolt 2が利用できるのはMac製品が中心で、Windowsユーザーでは一般的ではありません。しかし、USBクイックアクセスポートはWindowsでもMacでも利用可能です。デザイナーやカメラマンなどは、USBクイックアクセスポートを利用して映像や画像などの大きなデータも素早く転送できるでしょう。

今回はNASを新規導入する際の初期設定の手順について、お伝えしてきました。ストレージプールの作成など、難しいと思われがちな部分も画面に表示される手順に沿っていけば簡単に設定できました。
第3回は、NASのHDDの入れ替え手順について詳しくお伝えします。HDDを入れ替えて、NASの容量アップを目指します!(レビューマガジン社 松尾好江)

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