
世界プリンター/複合機市場はマイナス成長が改善
エプソンとキヤノンが前年同期比プラス成長
マイナス成長に歯止めがかかった
減速を続けていたプリンターや複合機、コピー機等のHCP(Hardcopy Peripheral)市場にようやく歯止めがかかったようだ。
IT専門調査会社のIDC Japanは2016年9月1日にIDCが発表した2016年第2四半期(4月~6月)の世界HCPの出荷実績の翻案を2016年9月21日に発表した。
発表によると2016年第2四半期のHCPの総出荷台数は前年同期比3.8%減の2,315万台で、マイナス成長に歯止めがかかった模様だ。
その要因として21ppm(1分当たりのプリントページ数)以上のカラーレーザー機器(前年同期比18.0%増)と21~30ppmのモノクロレーザー機器(同8.9%増)への旺盛な需要が市場をけん引したことを挙げている。
またアジア太平洋地域(日本を除く)では中国、インドネシア、フィリピン、ベトナムの各市場が好調だったことにより、出荷台数は前年同期比6.6%増の800万台近くに達したという。
世界HCP市場シェアおよび出荷台数前年比成長率(2016年第2四半期)
エプソンとキヤノンが前年同期比プラス成長
またエプソンとキヤノンが前年同期比プラス成長したことも注目すべき動きだ。エプソンの出荷台数が前年同期比10.4%増の二桁成長となった要因としては、世界8地域市場の内6地域市場において出荷台数が増加したこと。そして西欧市場における同社のビジネスインクジェット製品の出荷台数が前年同期比13.3%の成長率となったことなどが挙げられる。
キヤノンも前年同期比1.4%増のプラス成長となり、出荷台数は477万台だった。アジア太平洋地域(日本を除く)における前年同期比19.4%成長がけん引したようだ。また「PIXMA Gシリーズ」のようなインクタンクモデルが成長に弾みをつけたとIDCは分析している。 (レビューマガジン社 下地孝雄)
世界HCP市場出荷台数上位5ベンダーの市場シェア推移(2016年第2四半期)
【図の解説】
・HCPにはプリンター、複合機、コピー機が含まれる。
・Quarterly Hardcopy Peripherals TrackerにはA2~A4の機器が含まれる。
・ベンダーシェアは当該ベンダーのブランドで出荷されたものを集計。
・全てのベンダーデータは会計期日ではなく暦上の期日に基づいて算出。
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