
スマートフォンの未来形は組み立て式? いろいろカスタムできるらしい
Smart Phone
Project Ara|グーグル
スマートフォンの世界でもモジュール型製品の開発が進められている。いち早く開発が発表されたのはグーグルの「Project Ara」だ。Androidを搭載した組み立て式のモジュラースマートフォンを開発するこのプロジェクトは、世界的な注目を集めている。
Project Araで開発されているスマートフォンには、六つのモジュール用スロットが用意されていて、さまざまなモジュールをそのスロットに組み込むことで、好みのスマートフォンを作り上げることが可能になる。
用意されるモジュールはカメラやスピーカー、大容量バッテリー、各種センサー、拡張メモリーなど多様なものが想定される。現状のスマートフォンに搭載されている機能に加えて、まったく新しい機能を実現するモジュールも考えられるだろう。各モジュールは随時アップグレードされたモジュールに付け替えることで常に最新機能を利用できるようにもなる。ユーザーはスマートフォン自体を買い換えることなく、最新機能を手に入れられるようになるのだ。あらかじめ各種のモジュールを用意しておけば、用途に最適なスマートフォンをその場で組み立てるような使い方も可能だろう。
現在開発が進められているProject Ara製品は、開発者向けのバージョンが今年の秋に提供される予定。一般向けの販売は2017年以降になる見通しだ。
Project Ara
Moto Z、Moto Mods|レノボ
機能拡張できるモジュールタイプのスマートフォン「Moto Z」の提供を発表しているのはレノボだ。モトローラブランドで発売される予定のMoto Zは、拡張モジュールである「Moto Mods」を本体背面に装着することで、さまざまな機能を追加できる。
発表されているMoto Zの基本機能は以下の通り。CPUはSnapdragon 820、メモリーは4GB、ストレージは32GBもしくは64GB、ディスプレイは5.5インチ(2,560×1,440)有機EL液晶で、搭載するカメラはフロントカメラが500万画素、リアカメラが1,300万画素。連続使用時間は約30時間だ。Moto Zの上位機種である「Moto Z Force」は、落下時などに画面の損傷を防ぐ「Moto ShatterShield」を採用している。
拡張モジュールであるMoto Modsには、プロジェクター機能を付加できる「InstaShare Projector」、スピーカー「JBL SoundBoost」、拡張バッテリー「Power Pack」などが用意されている。いずれもMoto Zの背面に装着するだけで、再起動不要で使用できるカスタマーセントリックな仕組みとなっている。Moto Modsの開発者コンテストも用意されていて、さまざまなアイデアが反映された拡張モジュールが登場しそうだ。
Moto ZとMoto Modsは、グローバルでは今年の9月から発売される予定だ。日本での発売は未定だが、モジュールタイプという新しいカテゴリーの製品だけに、その動向を注視したい。
Moto Z
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