
2016年第2四半期はビジネス市場が大きく成長
ただしWindows 7搭載PC販売終了前の現象か!?
国内クライアントPC出荷台数 トップ5ベンダーシェア、対前年成長率(2016年第2四半期実績値) 出所:IDC Japan
ビジネス市場が前年同期比10.7%増の145万台
国内クライアントPC市場はビジネス市場が大きく成長しており、一方で家庭市場は低迷が続いているようだ。IT専門調査会社のIDC JapanでPC、携帯端末&クライアントソリューション リサーチマネジャーを務める片山雅弘氏によると「(国内クライアントPC史上は)ビジネス市場が今期好調だった。その要因は2016年10月31日で販売終了予定のWindows 7搭載PCの〝Last buy”(ディストリビューター等による一時的な買い込み)が寄与している。ただしこれは一時的なもので、企業の需要は昨年並みになると見ている。一方の家庭市場は低迷が続く」と分析している。
同社が発表した「2016年第2四半期 国内クライアントPC市場実績値」では、2016年第2四半期(4月~6月)の国内クライアントPC出荷台数はビジネス市場が前年同期比10.7%増の145万台、家庭市場は同比14.1%減の104万台、合計は同比1.2%減の250万台(いずれも端数は四捨五入)という結果だった。
ビジネス市場・家庭市場ともに成長したベンダー
ベンダー別に見るとベンダーシェア上位5社でビジネス市場、家庭市場ともにプラス成長を遂げたのはデルとHPだけだった。
デルはビジネス市場で前年同期比13.8%増、家庭市場では同比74.9%増となり、全体では29.5%増となった。特に家庭市場では家電量販店向けの出荷が順調に伸び、今期の高い成長率に貢献したようだ。
HPはビジネス市場で前年同期比10.1%増、家庭市場も同比10.6%増のプラス成長で全体では10.1%増となった。
ビジネス市場は成長したが家庭市場は減少したベンダー
富士通はビジネス市場で前年同期比21.0%増、家庭市場では同比21.5%減となり、全体では1.6%増だった。
NECレノボグループはビジネス市場で前年同期比15.6%増だったが、家庭市場では同比20.7%減となり全体では3.2%減となった。
東芝もビジネス市場では前年同期比10.4%増と伸ばしたが、家庭市場では同比18.3%減となり全体では5.8%減となった。(レビューマガジン社 下地孝雄)
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