黒板とアプリを組み合わせた新しい授業スタイル
ハイブリッド黒板アプリ『Kocri』(コクリ)サカワ
教育のIT化によって、教材提示のために電子黒板を導入する教育現場が徐々に増加している。しかし、電子黒板は高価であるため、各教室に1台の導入は難しかったり、直感的な操作がしにくかったりするなどの課題があった。そこで1919年から黒板の製造・販売を行っていたサカワは、従来の黒板と電子黒板の良さを掛け合わせたハイブリッド黒板アプリ「Kocri」(コクリ)の提供をスタートした。
Kocriはスマートフォン・タブレット用のアプリだ。現在はiOSのみに対応する。行えることは至ってシンプルで、アプリ上に表示にした教材を、プロジェクターを介して黒板に投映するというものだ。例えばKocriのアプリ内には図形やガイド線を表示する機能がある。その機能を利用して図形を黒板に投映し、チョークを使ってその図形について解説を行うといった活用が可能になる。電子黒板は主に教材の表示のみに利用されているケースが多かったが、Kocriであれば教材を表示しながら黒板上に書き込むといった授業がスムーズに行えるようになるのだ。スマートフォンのカメラ機能を利用して、児童のノートなどを撮影して即座に黒板に投映するといった活用も可能だ。
必要となる機材は、iPhoneやiPadなどのiOS端末、Apple TV、プロジェクターだ。プロジェクターとApple TVをHDMIケーブルで接続しておけば、ワイヤレスでApple TVとiPhoneが通信して投影内容を黒板に表示できる。
現在、Kocriは10月中旬頃まですべての機能を無料で利用できる。無料期間終了後は月額600円、年額6,000円の契約が必要となるが、電子黒板を導入するよりもはるかに安価だ。片手にチョーク、片手にスマートフォンを持って授業を進めるスタイルは、新しい教育ITの姿と言えるかも知れない。
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