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ネタと話題 [ Story and Topics ]

統合ログインでOffice 365との親和性を向上

マイクロソフトアカウントについての解説

[2016.04.09]

Microsoftアカウントを活用


  Windows 10は、セットアップ時にユーザー名などを設定しなければ、ログインなどを行わずにデスクトップを使えるようになる。しかし、1台のPCで複数のユーザーを使い分けたい場合や、マイクロソフトが提供する各種のクラウドサービスを利用するのであれば、Microsoftアカウントを登録しておくと便利だ。


  Microsoftアカウントは、以前はWindows Live IDと呼ばれていたもので、一つのメールアドレスでクラウドから提供されるサービスを利用するための個人認証になる。一般的な個人であれば、hotmail.co.jpやoutlook.comなどのクラウドメールをMicrosoftアカウントとして登録できる。


  ただし、個人で取得するMicrosoftアカウントには有効期限があるので注意が必要だ。連続して2年以上サインインしないと、自動的に削除されてしまう。また、無料のHotmailアカウントやOutlookアカウントは、365日以上サインインしていない場合や、アカウントの新規作成後10日以内にサインインしないと、Hotmail機能が無効になる。


  個人向けに提供されているMicrosoftアカウントでは、Outlook、OneDrive、Skypeなどが使えるようになる。すべてのサービスを使わなくても、Windowsストアから何かアプリをインストールする際には、自ずとMicrosoftアカウントが必要になる。また、個人でOffice 2016などを購入して、複数台のPCで利用したい場合にも、Microsoftアカウントを登録しておくと設定が簡単になる。


  その一方で、会社がOffice 365などに契約していて、そのアカウントを個人のPCで使う場合には、職場や学校などのアカウントで組織のOffice 365ホームページにアクセスする。


  Webブラウザーからアクセスしている限り、個人のMicrosoftアカウントと組織のOffice 365にログインするためのアカウントは、別々に利用できる。ただ少し厄介になるのは、Windows 10のログインにMicrosoftアカウントを利用していて、エクスプローラーでOneDriveを参照したときだ。


  基本的には、個人のMicrosoftアカウントに紐づけされているOneDriveをエクスプローラーは参照する。そのため、組織のOffice 365の共有フォルダーを使うときには、Webブラウザーから操作するようにする。その使い分けによって、個人のPCでも組織のOffice 365は利用できる。


  少し奇抜な使い方としては、複数のWebブラウザーを併用する方法もある。MicrosoftアカウントやOffice 365のログインは、一つのIDが一つのWebブラウザーに紐づけられる。そのため、Internet ExplorerとEdgeを併用すれば、二つのアカウントに別々にアクセスできる。さらに、ChromeやFirefoxを使えば、それぞれ別のアカウントが利用できる。現実的に、そこまで複数のアカウントを使い分ける用途はないと思うが、知っておくと便利なこともあるだろう。

二つのOfficeを併用できるメリット

Office 365の利用には、マイクロソフトアカウントが必要となる

 

  これまで、マイクロソフトのOffice製品は新しいバージョンをインストールすると、自動的に古いバージョンが上書きされた。常に最新版が使えるのはいいのだが、組織によっては古いバージョンとの互換性を重視して、安定している一世代前のOfficeを使う例も多かった。


  しかし、新しいOffice 2016は古いバージョンとの共存が可能になっている。つまり、Office 2010を使っているPCへOffice 2016をインストールした場合、2010と2016の二つのバージョンのOfficeが使えるのだ。その結果、互換性を重視するときには、古いOfficeを起動し、新しいテンプレートや編集機能を使いたいときには新しいOfficeを立ち上げる、といった切り替えが可能になった。


  また、Office 365のライセンスでは、複数台のPCへのインストールを許可しているだけではなく、iPadやAndroid系タブレット用のOffice Mobileアプリも使える。個人に無償で提供されているOffice Mobileでは、閲覧のみが許可されていたりするが、正規にOffice 365のアカウントを取得している場合には、さまざまな機能が使えるのだ。PCで作成した文書や表は、Windows 10からクラウドにあるOneDriveへ保存しておけば、どの端末でもどこからでも利用できるようになる。

Office Web AppsとWindows 10

Office 365にマイクロソフトアカウントでサインインすると、オフィスソフトなどがクラウドサービスで利用できるようになる

 

  Office 365はWindows系PCだけではなく、Mac OSでの利用にも対応している。そのため、敢えてWindows 10で使う理由はないとも言えるのだが、それでもローカルでOffice 2016を使うだけではなく、WebブラウザーでOffice Web Appsを使うのであれば、Microsoftアカウントで連携しているWindows 10を選んだ方がスマートだろう。Webブラウザーで使えるOfficeアプリケーションも、日々進化しているので、少し前に比べるとかなり実践的な文書や表が作れるようになっている。


  最近では、ドキュメントを公開する「Docs.com」とか、表現力に富んだレポートやプレゼンテーションなどを共有できる「Sway」などの新しいサービスも登場している。これらのクラウドサービスも、Windows 10に限らずに、他のOSやデバイスでも利用できるアプリが提供されている。


  新しい体制になってからのマイクロソフトは、クラウドサービスとデバイス向けのアプリに注力していて、どんな環境で作成したドキュメントやプレゼンテーションであっても、同社のクラウドにアップロードすれば、自由に共有できるようになっている。その中で、最終的にはWindows 10がユーザーに支持されればいいと考えているようだ。


  そのカギを握る存在が、やはりMicrosoftアカウントになる。個人であれ組織であれ、一つのアカウントでサインしたときに、あらゆる便利なクラウドサービスが使えるようになっていれば、そのOSやPC、デバイスは手放せなくなる。特にビジネスであれば、セキュリティの担保された端末で、信頼できるクラウドサービスへの利用が確保されれば、中堅や中小企業でもビジネスの利便性や機動性を高めることができる。


  そして、Microsoftアカウントに代表される統合認証やログイン環境の提案は、Windows 10とマイクロソフト関連のサービスを商材にする上で、重要なポイントとなるのだ。

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