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冷却システムにこだわる日本エイサー、重量786gを実現したNECPC

[2017.02.09]

デタッチャブルPC


宇宙開発から生まれた
冷却技術を搭載


日本エイサー Switch Alpha 12

 

 

1台ですべてのビジネスシーンに対応する


PCの買い換えサイクルが伸びつつある中で、ユーザーが所持するPC端末の台数にも変化が起きている。例えばビジネスシーンで使うPCは、オフィスではメインのデスクトップPCを使い、外出先ではサブのノートPCを使うような活用ではなく、1台の端末をあらゆるシーンで使うといった活用が一般的になってきているのだ。


そのようなビジネスシーンのニーズの変化に対応する端末は、パフォーマンスが重視された製品であることが望ましい。しかしあらゆるシーンで利用するためには、パフォーマンスばかりでなく、周囲の人に配慮した製品であることも重要だ。


日本エイサーが提供しているデタッチャブルPC「Switch Alpha 12」は、タブレットならではの機動性と、PCだからこその生産性を兼ね備えた2in1端末だ。日本エイサーのプロダクトセールス&マーケティング本部 プロダクトマネジメント部 プロダクトマーケティング 副部長の武富 温氏は「Switch Alpha 12は、タブレットの本体にカバータイプのキーボードが付属したデタッチャブルPCです。『Acer アクティブペン』を標準で同梱していますので、メモ書きやマーカーなどの手書き入力にも対応しています」と製品を紹介する。カバータイプキーボードと言うと、薄く持ち運びがしやすい半面、キータイプ時の打鍵感があまりよくないため、生産性を求めるユーザーにとっては余り好ましくないと感じるケースもある。しかし本製品のキーボードは厚み5.85mmでありながら、キーストロークは1.4mmと深く、しっかりとした打鍵感が得られる。「きちんと反発感もあるので打ちやすいです。また、タブレットに取り付けた際に人間工学に基づいた角度に調節できるため、ノートPCのような操作感を体感できます」と武富氏。タッチパッドも非常に高精度で指滑りもよく、操作しやすい。

銅板の下にヒートパイプ式液冷システムであるAcer LiquidLoopが実装されている。

背面のU字フレームキックスタンドは滑り止めラバーによって110度で500gの耐久性。

Core i5搭載ながらファンレス仕様


CPU性能の高さはパフォーマンスの高さに直結する。パフォーマンスにこだわる本製品も、CPUにはインテルの第6世代Core i5プロセッサーを搭載し、効率的で高速な作業を可能にしている。しかしながら高性能なCPUはそれだけ発熱しやすくPCに対して負荷がかかりやすい。それらの負荷を軽減するためには冷却ファンの存在が不可欠となるが「本製品はファンレスを実現しています」と武富氏。


 「Core i5を搭載しながらファンレスを実現した背景には、当社が独自に開発したヒートパイプ式冷却システム『Acer LiquidLoop』の存在があります。ヒートパイプ式冷却方式は、もともと宇宙開発から生まれた最先端技術の一つで、効率的な構造で内部全体を冷やすことができる技術です」(武富氏)


具体的には、密閉されたループ間の中に液体があり、その液体が管を通る際にCPUの熱を吸収して気化する。気化により冷却液を循環する駆動力が発生し、熱振動で冷却液が循環する。発生した気体はCPUから遠ざかるにつれて冷えて再び液体に戻る。といった流れで循環しつつ本体の冷却を行っているのだ。


Acer LiquidLoopは現在特許を出願している技術だが「すでに他社からの引き合いがあるほど評価の高い技術です。パフォーマンスが高いファンレス製品の需要は、今後伸びていくのではないでしょうか」と武富氏。日本エイサーはもともとコンシューマー向けのゲーミング製品の人気が高いメーカーだ。ゲーミング製品は高いスペックと熱処理の技術が要求されるが、そうしたコンシューマー向けで培った同社の技術を、法人向けの本製品に活かした形になったとも言える。

 


2in1端末の販売には新しい使い方の提案を


タブレットとしてもノートPCとしても活用できる本製品。しかし武富氏は「このような2in1端末は、昨今新しく市場に出てきた製品です。それゆえに、多くのユーザーはタブレット形状とノートPC形状とを切り替えて活用するといったことができていないように感じます」と苦言を呈す。「例えば前に出てプレゼンテーションを行う場合でも、ノートPC形状で持つよりタブレット形状で端末を手にした方がスタイリッシュですし、より動作が自由になるでしょう。販売する側も少し大仰にキーボードとタブレットを取り外して『こういった形状でも使えるんだ』ということを伝えることで、ビジネスシーンにける新しい使い方が拡大していくのではないか、と考えています」と販売提案の手法について語ってくれた。

日本エイサー
プロダクトセールス&マーケティング本部
プロダクトマネジメント部
プロダクトマーケティング部 副部長
武富 温 氏

技術の粋を集めた
真の2in1端末


NECパーソナルコンピュータ
LAVIE Hybrid ZERO HZ330/FAS

 

 

モックのような驚きの軽さ


 「市場に真の2in1 PCと呼べる端末は非常に少ないと感じています」そう話すのはNECパーソナルコンピュータ 商品企画本部 プラットフォームグループ 主任の中井裕介氏。NECパーソナルコンピュータでは、2012年から非常に軽量なノートPC「LAVIE Hybrid ZERO」シリーズの展開を進めていた。13.3インチノートPCとして発売したLAVIE Hybrid ZEROの第1世代は875g、第2世代は795g、第3世代は779gと、世代が移るごとにさらなる軽量化を実現していた。


しかし、13.3インチの製品を販売していく内、「さらにコンパクトな製品が欲しい」というユーザーや販売店からの声が聞こえてくるようになったという。そのニーズに応える形で、新たに開発したのが11.6インチのデタッチャブルPC「LAVIE Hybrid ZERO HZ330/FAS」だ。


LAVIE Hybrid ZERO HZ330/FASは、13.3インチモデルの軽量さを受け継ぎながらも、タブレットとなる本体部分とキーボード部分が脱着できるデタッチャブルモデル。キーボードと接続した際の本体重量はノートPCやコンバーチブルPCタイプの13.3インチモデルよりも7gほど重たい約786gだが、これは「接続した際によりノートPCとして使いやすくするため。ドッキング部分を削ればさらに軽くできるが、それではユーザビリティが落ちてしまう」というこだわりゆえだと中井氏。


本製品を実際に持ってみると一瞬モックかと思ってしまうほどの軽さだ。この軽さを実現するために、同社ではさまざまな工夫をこらしているが、他社製品との最大の違いはモニターにある。

 


基板の位置を調節し最適なバランスを見つけ出す


通常、モニターに搭載されるタッチパネルは液晶をガラスパーツのタッチパネルで覆うのが一般的だ。しかし本製品では、液晶の上に薄型のフィルムのようなタッチパネルパーツを貼り付けているのだという。ガラスパーツを使用しないことで軽量化を実現できたのだ。

また、内部にも工夫がある。「他社のデタッチャブルを見てみると、タブレット側の本体が重すぎたり、キーボードが軽すぎたりして、少し衝撃を与えると端末が後ろ側にひっくり返るケースもありました。しかし本製品は基板やバッテリーの搭載位置を調整することで、より安定感のある筐体に仕上げました」と中井氏は語る。具体的には、本体の基板などのパーツをすべてタブレット本体の下部に集中させたことで、重心を下げて後ろに倒れ込みにくくした。またキーボードはバッテリーをタッチパッド側に配置した。これにより、手元に重心が集まるため、安定感のある操作を実現できるようになっているのだ。

上がタブレット本体、下がパワーキーボード側。上下に基板が寄っているがのがわかる。筐体にはマグネシウムリチウム合金を採用し堅牢性も確保。

2in1端末の粋を集めた


これらのこだわりの背景にあるのは、冒頭に中井氏が述べた「真の2in1端末」を実現するという意欲だ。LAVIE Hybrid ZERO HZ330/FASではキーボードを接続した際の本体重量は前述した通り軽量でありながら、キーボードにはUSB 3.0ポート×2、HDMI入力端子、DCコネクター、本体にはヘッドフォン・ヘッドフォンマイク端子、micro SDカードスロット、Type-Cコネクター、DCコネクターなどインターフェースが非常に充実している。「11インチクラスのノートPCよりも軽量ながら、インターフェースはノートPC並。真の2in1を目指して開発したのが本製品なのです」(中井氏)


しかし無論、2in1端末の先駆メーカーは多様にある。それらメーカーが開発した製品に見習うべきポイントは多いとして「特にデタッチャブル構造や堅牢性についてはあらゆるメーカーの製品をティアダウンして参考にしました。本製品の本体にはマグネシウムリチウム合金を採用し、150kgfの面加圧試験もクリアしています。軽量であるため堅牢性を心配する声もありますが、持ったときにたわみが生じるようなこともありません」と中井氏。参考にするべきポイントは本製品に盛り込み、改善すべきポイントはよりよい作りになるよう開発を進めたのだという。まさに2in1端末を開発する技術の粋を集めたような端末なのだ。

NECパーソナルコンピュータ 商品企画本部
プラットフォームグループ 主任
中井裕介 氏

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