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市場調査・分析・予測 [ Market research ]

国内PC市場は法人が前年同期比10%増/XPサポート終了需要の買い替え時期に期待

[2016.12.16]

国内PC市場は復調の兆しか!?

 

国内PC市場は復調の兆しなのか、2014年第2四半期(4月~6月)以来で初めて出荷台数が前年同期比で増加となった。
IT専門調査会社のIDC Japanは2016年11月24日、2016年第3四半期(7月~9月)の国内クライアントPC出荷台数の実績値を発表した。発表によるとビジネス市場は前年同期比10.0%増で161万台、家庭市場は同0.2%増で91万台、合計252万台で前年同期比6.3%の増加となった。
ビジネス市場では大型案件が増加したことと、Windows 7プリインストールPCの特需があったことが二桁成長に貢献した。家庭市場では出荷チャネルの多様化が進んだ結果、家電量販店向け出荷は弱かったものの、他のチャネルで補完する結果となった。

ベンダー別でも成長が目立つ

 

ベンダー別に見ると特にデル、富士通、ASUSの出荷台数の伸びが市場全体の成長に寄与した。上位5社のベンダーシェアではHP Inc.(日本HP)が3位に返り咲き、4位のデルとのマーケットシェアの差は僅か0.3ポイントとなった。
上位5社の中で富士通、デル、HP Inc.(日本HP)がビジネス市場および家庭市場で前年同期を上回った。NECレノボ・ジャパングループと東芝は全体ではマイナス成長だった。

国内クライアントPC出荷台数(2016年第3四半期)トップ5ベンダーシェア・対前年同期成長率(実績値)
出所:IDC Japan

 

・NECレノボ・ジャパングループ
ビジネス市場で前年同期比6.9%増、家庭市場で同比28.4%減となり、全体では8.4%減。

 

・富士通
ビジネス市場で前年同期比21.2%増、家庭市場で同比10.1%増、全体で18.3%増。

 

・日本HP
ビジネス市場で前年同期比16.4%増、家庭市場で同比4.1%増、全体で14.8%増。

 

・デル
ビジネス市場で前年同期比21.8%増、家庭市場で同比104.7%増、全体で39.5%増。
特に家庭市場では家電量販店向け出荷が順調に伸び、今期の高い成長率に貢献した。

 

・東芝
ビジネス市場で前年同期比3.5%減、家庭市場で同比5.7%減となり、全体では4.5%減。

復調の判断は年末年始商戦の結果まで保留

 

今回の調査結果についてIDC JapanでPC、携帯端末&クライアントソリューション グループマネージャーを務める市川和子氏は「家庭市場ではWindows XPサポート終了に伴う需要が終息した後、長らくマイナス成長が続いていたが、ここにきて前年同期比でフラットとなった。これを本格的な復調の兆しと見るかどうかの判断は、今年の年末年始商戦の結果が出るまで待ちたい。一方でビジネス市場ではXPサポート終了時に購入されたPCの買い替えが徐々に開始される時期がきているので、今後成長フェーズへと突入する可能性が高い」と分析している。(レビューマガジン社 下地孝雄)

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