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国内のPC・プリンター市場には商機がたくさんある! その攻め口とは・・・

[2016.12.04]

国内PC・プリンター市場はまだ伸びる
パートナーとの協業で新規分野の開拓を

 

 

世界を代表するIT企業である米ヒューレット・パッカード(HP)の分社に伴い、PC・プリンティング事業を承継したHP Inc./日本HPが新生HPとしてスタートして1年が経過した。分社は円滑に進み、さらなる成長に向けてPC・プリンティング事業に最適なインフラの整備を進め、ユニークな製品を次々と投入している。日本HPの代表取締役 社長執行役員 岡 隆史氏に日本HPの次の戦略を伺った。

 

 

次に目指す成果はビジネスの スピードを一層高めること


―分社から1年が経過しましたがどのように評価していますか。


岡氏(以下、敬称略)■まずパートナー様からは「分社しても変わらず安心して付き合える」そして「おもしろい製品が増えた」というお声をいただき大変感謝しています。分社時はビジネスを止めず、サービスレベルの維持に注力し、その後はPC・プリンティング事業の特性に最適化した効率的かつ安定したインフラ構築とビジネススピードの向上に力を入れてきました。


例えば東京生産の拠点を昭島市から日野市に移転し、生産能力を拡張しました。同時に物流センターも統合し、品質の向上と製品納期の安定化を図りました。さらにお客様やパートナー様のニーズにより迅速に対応できるよう、業務プロセスやITシステムの強化に向けた各種プロジェクトも進行中です。

 


PCとプリンティングの専門家集団が誕生


岡■分社化により新生HPはPCおよびプリンティング事業の経験とスキルを持ち、この分野に100%フォーカスした専門家集団へと変わりました。江東区の本社では日本HPの社員は同じオフィスフロアに集約され、メンバー同士が顔を合わせる機会も多く、コミュニケーションが活性化しています。仕事のノウハウや情報も共有しやすくなり、営業活動でのレスポンスの速さにつながっています。

 


研究・開発への投資増で 製品の競争力が高まった


─分社後にユニークな製品が次々と発売されていますが、これも分社による効果でしょうか。


岡■その通りです。従来のHPではクラウドやビッグデータ、エンタープライズセキュリティ、モビリティが戦略的な投資分野でした。新生HPでは「革新的なテクノロジーで個人・企業の創造性と価値を高める」というコンセプトのもと、PC・プリンティング事業にフォーカスした製品やソリューションの開発に集中投資します。


企業としてのブランドキーワードも「発明・革新を創造し続ける」へと変わりました。今日のビジネスのためだけではなく将来の製品、そして50周年を迎えた研究・開発組織「HPラボ」における未来を見据えた基礎研究への投資も加速しています。

 


分社後に面白い新製品が生まれている


岡■分社による事業構造の簡素化とオペレーション効率の向上で1,000億円超のコスト圧縮を進めながら、それをビジネス成長の原動力となる「より良い製品作り」「テクノロジー・開発投資の強化」に振り向けています。


一例ですがHPのオフィスには固定電話機が1台もありません。コミュニケーションはSkypeを利用するなど、全ての領域でコスト効率を高める取り組みを進めています。


その成果は新製品に現れてきています。米軍調達基準(MIL-STD-810G)に適合する頑丈さを超薄型・軽量ノートで実現した「HP EliteBook Folio G1」や、PCとスマートフォンを融合した新発想の「HP Elite x3」、既存製品と比べて10倍速い3Dプリンター「HP Jet Fusion 3Dプリンティングソリューション」など、HP独自のテクノロジーが生んだ世界初あるいは業界初や新しい分野の製品が増え続けています。

 


プリンターも独自のテクノロジーで業界を牽引


岡■世界で圧倒的なシェアを持つプリンティング事業は、日本ではHPの強みが活きる特徴的な製品に注力して展開します。例えばHP独自のページワイドテクノロジーを搭載したオフィス向け「HP PageWideインクジェットプリンター」や、建築図面や地図の印刷に最適な大判対応「HP PageWide XLプリンター」は世界最速の印刷スピードとコストパフォーマンスで高い競争力を持っています。


また、ワークスタイル変革が注目される中、どこでも印刷できるモバイルプリンターの需要も広がっています。


商業/産業印刷分野では環境性能に優れた「HP Latexプリンター」やオフセット印刷の品質を実現するデジタル印刷機「HP Indigoデジタル印刷機」など、他にはない幅広い製品ラインアップで多品種少量の印刷ニーズに応えています。

 


法人向けPCとプリンターには 強力なセキュリティ機能を搭載


─製品の拡販に向けた戦略をお聞かせください。


岡■PCもプリンターも製品スペックや価格訴求だけではなく事例などを交えた活用のストーリーや背景にあるテクノロジーを含めて提案する必要があります。


現在、HPが企業向けPCとプリンターで最も重視しているのはセキュリティです。サイバーテロやデバイスの乗っ取りなどセキュリティの脅威は他人事ではありません。特に最近はハードウェアを対象とした攻撃が急増しています。


HPはこのトレンドを予測して業界唯一のBIOS自動修復機能を「HP Sure Start」として3年前から製品に標準装備してきました。さらに安全な認証・ログイン管理をサポートする「HP Client Security」など、最先端のセキュリティ機能を数多く搭載しています。


今まで差別化要素としての活用は限定的でしたが、昨今のセキュリティ事情から注目が高まっています。このような「実は革新的でお客様に有用なHP独自のテクノロジー」が他にも多数存在します。今後これらの情報をより積極的に活用していきます。

 

 

提案に付加価値を加える情報を発信


岡■PCではモバイルの需要増加を想定して、電話やビデオ会議の機能を強化しています。ノイズキャンセル機能やワンタッチですぐにコミュニケーションが開始できる専用キーの装備など、実際の活用場面でお客様のメリットとなるアプローチを増やしていきます。


今後はパートナー様にHP製品のテクノロジーや事例など、提案に付加価値として活用できる情報発信を増やします。同時に、パートナー様からもお客様ニーズを共有いただき、ビジネス協調を深めていきたいと考えています。

 


国内のPC・プリンター市場には まだまだ商機がたくさんある


─パートナーと連携したビジネスの展開について施策をお聞かせください


岡■国内のPC・プリンター市場は最近勢いがないと言われますが、お客様が望む形で提供すればまだまだビジネスチャンスはたくさんあります。


PC・プリンター製品のライフサイクルをトータルでサポートする「HP Device as a Service」や「HP Managed Print Service」のアプローチはその一つです。製品の選定や導入計画、そして保守、運用、さらに廃棄までお客様が必要なサービスを一括で提供することで、お客様の社内デバイスの管理工数を減らし、より戦略的な業務への取り組みを支援します。


ただしHPだけではお客様の多様な要望に応えることはできません。私どもは製品周りの基本サービスを提供し、ダイワボウ情報システム(DIS)様をはじめパートナー様が強みを持つサービスと組み合わせたソリューションを提供することで、ビジネスチャンスを広げていきます。

 


カスタマイズで顧客の要望にきめ細かく応える


岡■東京生産の新センターでは生産能力が増え、現場にも余裕が生まれて品質向上の効果も現れています。同時に各種カスタマイズへの要求に柔軟に対応できる強みもあります。


PCのハードウェアのカスタマイズに加えて、お客様の事業所単位あるいは個人単位でのネットワークの設定や資産管理の対応など、きめ細かいサービスが提供できます。


さらにサードパーティ製品を組み合わせたカスタマイズにもDIS様をはじめとしたパートナー様との協業で対応していきます。

 


新分野の開拓にもパートナーとの協業が不可欠


岡■これから日本HPは、ますます面白い製品を市場に投入していきます。新デバイス「HP Elite x3」や新サービス「HP Device as a Service」の本格展開もこれからです。今後は3Dプリンターも予定しています。


今までにない新分野やサービス事業には、新しい販路やソリューションが必要です。今後さらにパートナー様との協業分野が増えていきます。まずは全国のパートナー様とのネットワークを持つDIS様と共にトレーニングやマーケティングを展開し、製品・ソリューションを理解してもらえるよう活動していきます。


これからも日本HPはパートナーの皆さまのビジネス成長の一助となり、最も安心・信頼して付き合えるベンダーとなるべく全力で取り組んでいきます。

「これから日本HPは面白い製品を意欲的かつ挑戦的に提供していきます」

 

株式会社 日本HP
代表取締役 社長執行役員
岡 隆史 氏

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