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市場調査・分析・予測 [ Market research ]

国内ネットワーク機器市場での商機はSD-WANとISDNサービス終了対応提案

[2016.11.25]

SD-WANの認知度は低いが期待市場

 

物理的なITインフラをソフトウェアで制御することで運用を効率化したり構成の変更を柔軟にしたりするSDx(Software-Defined anything)というキーワードが広く知られて久しいが、実際の導入はまだまだ途上のようだ。ただしSDxへの期待は高く、今後のビジネスの拡大が見込めそうだ。
IT専門調査会社のIDC Japanが2016年11月1日に発表した国内企業ユーザーのネットワーク機器利用動向に関する調査結果によると、SD-WANの認知度は大企業でも50%に満たないものの、ソリューションを認知している企業の70%近くは検討中も含めてSD-WANの導入意向を持っており、関連ビジネスの成長が期待できるという。

企業がSD-WANに期待する理由とは

 

この調査はIDC Japanが2016年8月に国内企業994社を対象に実施した「2016年 企業のネットワーク機器利用動向調査」の結果に基づき、企業ネットワークの課題および変化やSD(Software-Defined)技術の導入などに関する企業ユーザーの動向を分析したものだ。
SD技術をWANに展開したSD-WANに関して、現時点での認知度は低いものの受容性は高いことがわかったという。
またSD-WANの数ある機能の中で企業が最も有望視しているのは、アプリケーションごとに仮想ネットワークを設定できる機能だということも明らかになった。

無線LANの電波状態の監視が課題

 

企業ネットワークにおける課題意識についての調査では、企業内で利用している無線LANの通信状態が十分に可視化されていない点をネットワーク管理者は最も懸念している。
また実際の無線LANの運用管理においては、不正アクセス監視などのセキュリティ対策は重視されているが、電波状態の監視を実施している企業は65%程度にとどまり、課題意識と運用管理の実態にギャップがあると同社は分析している。

ISDNのサービス終了が知られていない

 

NTT東日本/NTT西日本が提供する「INSネット ディジタル通信モード」のサービス終了に関する調査も実施した。従業員数100人未満の企業では4分の3が同サービスの終了を認知しておらず、大企業でも半数以上が認知していないことが明らかになった。
通信事業者やルーターベンダー、ISDNを利用するPOS端末などの周辺機器ベンダーを含めて、業界全体での顧客に対する周知努力が必要であると同社は提言している。

従業員規模別 「INSネット ディジタル通信モード」サービス終了の認知状況
出所:IDC Japan

SDNの実際の導入は足踏み状態

 

SD-WANが注目される中で企業内LANやデータセンター/サーバールームへのSDN技術導入は足踏み状態にあるようだ。IDC Japanでコミュニケーションズ グループマネージャーを務める草野賢一氏は「企業内LANの一部にでもSDN技術を導入している企業は2015年の調査では45.3%だったが、2016年は47.6%へとわずかに増加している。SDNの認知が広がった一方で、導入検討やPOC(Proof of Concept)も一巡した可能性があり、ベンダーは技術や製品の成熟度をもう一段高める努力が必要だ」と分析している。(レビューマガジン社 下地孝雄)

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