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市場調査・分析・予測 [ Market research ]

成長を続けるデータセンター関連ビジネスはイーサネットスイッチの需要が旺盛

[2016.10.26]

好調を続けるデータセンター関連ビジネス

 

クラウドやモバイルの活用拡大やIoTの普及などを背景に、データセンター関連ビジネスの成長が期待されている。IT専門調査会社のIDC Japanが2016年10月13日に発表した「国内データセンターネットワーク機器市場」に関する調査結果によると、同市場は成長を続けており2015年は支出額ベースで前年比10.4%成長して906億7,200万円に市場規模が拡大したという。


データセンターに導入されたイーサネットスイッチ、ADC(Application Delivery Controller)、WAN最適化を含む国内データセンターネットワーク機器市場は、データセンターインフラストラクチャーの拡張が続いていることを原動力に成長を続けているとIDC Japanは分析している。

国内データセンターネットワーク機器市場支出額予測(2014年~2020年)
※数値はデータセンター向けイーサネットスイッチ、ADC、WAN最適化の合計値

出所:IDC Japan

製品別では成長の勢いに差がある

 

成長が続くと見られる国内データセンターネットワーク機器市場だが、製品分野別に見ると勢いに差があると同社は指摘する。まずデータセンター向けイーサネットスイッチ市場はクラウドやモバイルサービス基盤向けに需要が大きく伸びたが、ADCとWAN最適化は前年を下回った模様だ。これらの伸び悩みの背景には、市場の成熟化とアプリケーション利用環境の変化があると同社は分析している。

 

大きな成長を達成した2015年のデータセンター向けイーサネットスイッチ市場においてはシスコシステムズ、ブロケード コミュニケーションズ システムズ、アリスタネットワークスが市場拡大をけん引した。

 

ブロケード コミュニケーションズ システムズはデータセンター内ネットワークの拡張性を高めるレイヤー2ファブリック技術の浸透をけん引し、確固たる地位を築いた。

 

アリスタネットワークスは高速ポートを必要とするクラウド事業者などから特に支持され、売上を前年の2倍以上に伸ばした。首位のシスコシステムズはクラウドITインフラストラクチャー向けおよびトラディショナルなデータセンター向けのいずれの領域でも、引き続き他社を圧倒する実績を上げている。

先進性と革新性が成長の要件となる

 

今後の成長についてIDC Japanはデータセンターネットワーク機器市場全体の支出額ベースでの2015年~2020年のCAGR(年間平均成長率)は2.8%になると予測している。またデータセンター向けイーサネットスイッチ市場の2015年~2020年のCAGRは3.2%と今後もデータセンターネットワーク機器市場をけん引すると見ている。

 

保守的な傾向が強いネットワーク市場だがデータセンターネットワークは革新性が求められ変化に富んだ分野だ。したがってベンダーには継続的な変化や進化が強く求められる。

 

IDC Japanのコミュニケーションズ グループマネージャー 草野賢一氏は「データセンターネットワーク機器市場ではアーキテクチャー競争が大きなポイントになる。データセンターネットワークアーキテクチャーの先進性や運用における革新性を競争の主眼に置いて、次世代アーキテクチャーの主役の座を勝ち取ることを狙うべきだ」と提言している。(レビューマガジン社 下地孝雄)

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