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市場調査・分析・予測 [ Market research ]

国内タブレット市場の2016年第2四半期出荷実績/家庭市場とデタッチャブル型が成長を支える

[2016.10.01]

国内タブレット市場は前年同期比5.8%増

国内タブレット市場が家庭市場向けとデタッチャブル型をキーワードにビジネスを伸ばしている。IT専門調査会社のIDC Japanが2016年9月14日に発表した国内タブレット市場の2016年第2四半期(4月~6月)の出荷台数実績値によると、2016年第2四半期のタブレット端末の出荷台数は、前年同期比5.8%増の179万台だった。
タブレット端末をハードウェアキーボードが脱着できるタイプの「デタッチャブルタブレット」と通常の「スレートタブレット」に分類すると、デタッチャブルタブレットの出荷台数は前年同期比52.5%増の42万台、スレートタブレットは前年同期比3.3%減の137万台だった。
また国内タブレット市場に占めるデタッチャブルタブレットの出荷比率は23.5%と、徐々に比率が高くなってきているという。

国内タブレット市場プロダクト別出荷台数(2015年第1四半期~2016年第2四半期)

出所:IDC Japan

デタッチャブルタブレットの需要が堅調

デタッチャブルタブレットは従来Windowsタブレットが中心だった。しかし2015年第4四半期(10月~12月)以降にアップルからiPad Proが発売され、国内タブレット市場におけるデタッチャブルタブレットの比率が高まってきたようだ。
IDC JapanのPC、携帯端末&クライアントソリューション シニアマーケットアナリスト 浅野浩寿氏は「デタッチャブルタブレットは国内タブレット市場全体を底支えしており、市場の4分の1に近づきつつある。またデタッチャブルタブレットはCPUが高性能化しており、特に家庭市場ポータブルPCのプレミアムゾーンを置き換える存在となってきている」と分析する。
さらに「今後スマートフォンに慣れたユーザーがPCの購入を検討する際に、スマートフォンに近い操作でPCを操作できるデタッチャブルタブレットが選択される可能性が高まっていくだろう」と予測する。

アップルが4割以上のシェアを獲得

2016年第2四半期の国内タブレット市場出荷台数の上位5社はアップル、ファーウェイ、NEC Lenovoグループ、京セラ、エイスースとなっている。
アップルはiPad Proの出荷およびiPad Air2の価格改定に伴い出荷台数を伸ばし前年同期比9.6%増となり、国内タブレット市場で43.8%という高いシェアを獲得している。
またファーウェイは通信事業者向け出荷が好調に推移しており、前年同期比で約7.2倍の出荷台数となった。

国内タブレット市場ベンダー別シェア(2016年第2四半期・出荷台数)

出所:IDC Japan

ファーウェイが家庭市場をけん引

法人市場と家庭市場に分類すると、法人市場向けは前年同期比28.3%減の39万台、家庭市場向けは同22.0%増の140万台だった。
国内タブレット市場の中心である家庭市場向けタブレットは、通信事業者向けの出荷が好調なファーウェイが市場をけん引している。
法人市場向けでは学校などの案件はいくつかあったものの、ここ数四半期同様、B2B2Cなどの大型案件が無かったことや、企業におけるタブレット需要が低かったことがマイナス成長の主な要因となったようだ。(レビューマガジン社 下地孝雄)

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