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市場調査・分析・予測 [ Market research ]

セキュリティと信頼性の不安払しょくが データセンタービジネスの成長の条件

[2016.09.27]

データセンタービジネスの課題は従来通り

IT専門調査会社のIDC Japanは2016年9月12日に「国内データセンターサービスユーザー調査」の結果を発表した。この調査は国内企業/団体の外部データセンターサービス利用者を対象としたアンケート調査で、利用中のサービスや将来の予定などに関する回答を集計・分析したものだ。
このアンケート調査を担当したIDC JapanのITサービス シニアマーケットアナリスト 吉井誠一郎氏は、「データセンターサービス市場は今後10年間プラス成長を続ける可能性が高い。それをより確実なものとするためには、セキュリティや信頼性に対して利用者が抱く根強い不安感を払拭するための施策がデータセンターサービス事業者に強く求められている」と分析する。

従業員規模別「外部データセンターサービスを利用しない理由」調査結果

※複数回答
※外部データセンターサービスを利用していない、または具体的な利用予定がない企業による回答のみ
出所:IDC Japan

セキュリティと信頼性への心理的不安が残る

同社の調査結果によるとデータセンターサービスの利用は大企業が中心であるが、長期的には中小企業も含めてさらなる拡大が見込まれることがわかった。
ただしデータセンターサービスを「利用しない」ことの理由として「セキュリティ上の不安」が1位となっており、今なおセキュリティに対する心理的不安を持つ企業が多いこともわかった。
データセンターサービス事業者の選定においては価格と並んで「信頼性/稼働率」も重視されており、大企業を中心にその傾向が強い。この結果について同社は、事業者から提供されるデータセンターサービスの品質に対して企業が不安を感じていることの裏返しでもあると指摘する。

補助的利用から戦略的活用へ

さまざまなデータセンターサービスが提供されている中で、コスト削減や導入・展開の迅速化などの需要を背景に、クラウド型データセンターサービスの利用が進んでいる。
現在はバックアップやデータ保存など補助的な目的での利用が多いが、今後はIoTやビッグデータの普及と共に注目されているハイパフォーマンスコンピューティングや、全社的な戦略的クラウドファースト環境の実現など、先進的な取り組みへの活用も広がっていると同社は分析する。(レビューマガジン社 下地孝雄)

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