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イベント [ Event ]

『NEC iEXPO KANSAI 2016』基調講演レポート

安全・安心・効率・公平な社会を実現するための
先進テクノロジーとソリューションを出展

[2016.08.26]

NECが注力しているビジネス領域と、その商材となるソリューションを紹介する総合イベント「NEC iEXPO」の西日本版となる『NEC iEXPO KANSAI 2016』が、7月21日と22日の2日間にわたりグランフロント大阪で開催された。展示会場ではNECが推進している社会ソリューション事業を支える同社の最新技術と先進ソリューションが実演を交えて紹介された。さらに併催されたセミナーでこれらの技術やソリューションが詳しく解説され、来場者は近未来の社会を体験しながらビジネスチャンスを探っていた。

デジタル産業革命を支えるNEC ~安全・安心・効率・公平な社会の実現~

NEC 代表取締役 執行役員社長 兼 CEO 新野 隆氏

ICTで人口増加問題に対応する

NEC 代表取締役 執行役員社長 兼 CEO 新野 隆氏は、現在の世界において、人口の問題が大きなトレンドとなっていると指摘した。
現在の世界人口は70億人。それが2050年には1.3倍の90億人になる見込みだ。特に都市人口は現在35億人だが、2050年には1.8倍の63億人。増加した人口が都市へと集中していくことが予測されている。都市への人口の一極集中は人の移動やモノの移動などが増加する要因となり、それによりさまざまな問題が生じてくる可能性がある。その問題を解決するためには、ICTを活用したシステムが必要になると新野氏は語る。
NECでは、そうしたメガトレンドの変化を踏まえ、人工知能(以下、AI)を用いた社会価値創造を進めている。

人間の創造的活動を助ける“賢者たち”

 

AIは現在、驚異的なスピードで進化を続けている。この背景にはディープラーニングと呼ばれる機械学習により、AIの学習効果が飛躍的に進んだことが上げられる。NECではこのAI技術の強化に力を入れており、二つの方向性で社会価値の創造を進めている。
一つ目は単純労働から人間を解放するための効率化の技術だ。具体的には単純な組み立てや監視用途に対して、AI技術を活用することで、従来人間が行ってきた業務をAIが行うものだ。
二つ目は人間のポテンシャルを引き出すための技術だ。AIにより、人間の仕事が取って変わられると言われている。しかし、AIは活用することで人間が判断するべき重要な業務の創出や、芸術活動など、人間の創造性や幸福感を引き出す役割も担っている。
これら二方向の社会価値創造に対応するため、NECでは多様なAI技術を提供している。それら最先端AI技術群の総称が「NEC the WISE」だ。NEC the WISEでは「見える化」「分析」「制御・誘導」の大きな三つの区分けの中に、いくつものAI技術が内包されている。the WISEは「賢者たち」を意味し、一つ一つのAIが価値創造の賢者を意味しているのだという。

監視カメラ映像を分析して異常を検知する

 

NECでは、NEC the WISEのAI技術を活用して、いくつもの価値創造を実現している。例えばブラジルにある14箇所の国際空港の安全・効率的な運営をICTシステムでサポートする中で活用されているのが、NECの顔認証技術だ。冒頭で述べたように人口増加や、それに伴う人の移動の増加によって、国をまたいで国際観光をする人の数は今後増加することが予想されている。そうした場合に有効になるのが、NECの顔認証システムを活用した犯罪防止策だ。具体的には、税関を通過する乗客に対して、過去に不正の摘発を受けた経歴のある人物のリストをもとに、顔認証で容疑者を識別する。また、監視カメラの映像を分析して、群衆の動きの変化から異常を早期に発見したり、不自然な行動から不審者を早期に発見する技術を活用して、トラブル発生の早期検知や犯罪発生を未然に防いだりするのだ。
上記の空港以外にも都市監視や農業ICT、ものづくりやチケットの本人認証など、幅広い分野において、NECのAI技術が活用されている。
 

未知のマルウェアに対処するセキュリティ技術

 

このように、NECの技術はデジタルデータを活用することで、新たなバリューチェーンを生み出し、社会や産業構造の革新へと発展させるものだ。しかし、一つでも穴、つまりセキュリティホールが存在するとバリューチェーン全体が影響を受けてしまう。日々生まれる新たな脅威に対応できるよう、NECでは「自己学習型システム異常検知技術」を活用し、未知のマルウェアに対しても対応できるよう開発を進めているという。
自己学習型システム異常検知技術とは、監視対象となるクライアント端末にエージェントを埋め込んで通常の状態を監視して、定常状態が変化するとその端末がウイルスに感染したと判断して隔離するような仕組みだ。システム全体を止めずに被害範囲拡大を極小化できる点や、従来のセキュリティ対策とは異なり、未知の脅威に対しても対応できる点などが大きなメリットとなる。

ワンランク上の社会価値創造をパートナーとともに

 

NECでは、AIによる「見える化」「分析」「制御・誘導」を活用し、社会全体のバリューチェーンを見据えたデジタル産業革新を、ICTで強力に推進していく。“ワンランク上”の社会価値創出を、工場から流通に至るまで様々なパートナーリングをしながら進めていくという。
具体的にはパートナー企業とともに価値の共創を進めて行く。例えばグンゼは、NECの技術を活用して着るだけで生態情報の計測が可能な衣料型ウェアラブルシステムを開発している。異業種の枠を超えた共創活動を通じて、両社の強みを活かした新たな価値を創出した一例と言える。
NECでは「ものづくり共創プログラム」を立ち上げており、2016年5月末時点で1,130社3,426名のパートナーとビジネス共創に取り組んでいる。
NECは今後もオープンで積極的なパートナリングを進めることで、社会価値創造を進めて行く。

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