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市場調査・分析・予測 [ Market research ]

国内コンバージドシステム市場の成長に注目

[2016.08.16]

2016年の国内コンバージドシステム市場は11.0%成長

 

これまで主にVDI(Virtual Desktop Infrastructure)のシステム基盤として導入されてきたハイパーコンバージド・インフラストラクチャーがVDI以外の用途でも活用が拡大し、市場が成長を続けそうだ。


IT専門調査会社のIDC Japanが2016年8月10日に発表した「国内コンバージドシステム市場予測」では国内における2015年のコンバージドシステムの出荷額を433億1,300万円と発表している。


また2016年の同出荷額は前年比11.0%増の480億6,800万円になると予測している。そして国内コンバージドシステム市場の成長は、ハイパーコンバージドシステムがけん引すると分析しているのだ。

 

インテグレーテッドとハイパーコンバージド

 

IDC Japanの調査ではコンバージドシステム市場をインテグレーテッドシステムとハイパーコンバージドシステムを合算した市場と定義している。 


またインテグレーテッドシステムはインテグレーテッドプラットフォームとインテグレーテッドインフラストラクチャーの2つに細分化している。


インテグレーテッドシステムはサーバー、ストレージ、ネットワーク機器およびソフトウェアをベンダーが認定して統合したシステムパッケージだ。


そこから細分化されるインテグレーテッドプラットフォームはインテグレーテッドシステムの構成要素に加えて、業務アプリやデータベース、開発ソフトなどのソフトを追加し、追加したソフト、すなわち特定用途に最適化したシステムとなる。


またインテグレーテッドインフラストラクチャーは、用途を特定せずに分散型のワークロードを広くサポートできるように構成したシステムだ。

そのためインテグレーテッドインフラストラクチャーは1つのベンダーで構成することも、複数のベンダーの製品を組み合わせて構成することもできる。


そしてハイパーコンバージドシステムはサーバーやストレージ、ネットワークを高密度化して単一のハードウェアで提供するミニデータセンターとなる。

ハイパーコンバージドの成長が大きい

 

2016年の国内コンバージドシステム市場をサブマーケット別に見ると、インテグレーテッドプラットフォームが前年比1.0%減、インテグレーテッドインフラストラクチャーが同0.1%増、ハイパーコンバージドシステムが同105.5%増と予測している。


ハイパーコンバージドシステムはインテグレーテッドプラットフォームやインテグレーテッドインフラストラクチャーの導入メリットである「導入の容易性」「導入工程の短縮」「システムの安定稼働」「ワンストップサービス」に加えて、「スモールスタート」「柔軟性および拡張性」といったメリットを併せ持つ。


このような特徴によって相対的に導入規模の小さい企業や事業拠点、競争環境の変化が大きい業種/業態でハイパーコンバージドシステムの採用が進むと分析している。

ITバイヤーへのメリット浸透がカギ

 

2015年~2020年の国内コンバージドシステム市場の年間平均成長率は10.0%で、2020年は698億9,600万円になると予測。特にハイパーコンバージドシステムの高成長は2016年~2020年の全予測期間を通じて持続し、二桁台の成長率を維持すると予測している。


一方でインテグレーテッドプラットフォームやインテグレーテッドインフラストラクチャの投資額は横ばい、もしくは数%程度の成長率にとどまると予測する。


IDC Japanのエンタープライズインフラストラクチャ マーケットアナリストの宝出幸久氏は「現在の国内におけるハイパーコンバージドシステムは、VDIや中小規模環境に向けて普及戦略が展開されている。

今後はハイパーコンバージドシステムの機能や信頼性が向上し、迅速な導入、運用管理の効率化、スモールスタート、拡張性といったメリットがITバイヤーに浸透することで、ハイパーコンバージドシステムの適用規模やワークロードが拡大する」と分析している。(レビューマガジン社 下地孝雄)
 

国内コンバージドシステム市場予測(2015年~2020年)出所:IDC Japan

 

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