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シュナイダーエレクトリックが提案するデータセンター案件のビジネスチャンス

[2016.08.07]

FACILITY


IoTの拡大が商機を導く


データセンターやサーバールーム向けのファシリティソリューションを包括的に提供しているシュナイダーエレクトリックでは、現在のデータセンターの傾向や設備について、次のような見解を持っている。「IoTの拡大で、センサーとクラウドを結ぶエッジコンピューティングが必要になります。そのエッジコンピューティングを実現するデータセンターが企業内、企業外問わず構築されていくでしょう。既存のデータセンターについても、リメイクは欠かせません。仮想化によって集約・高密度化が進みますが、レガシーな設備ではそうした状態に耐えられないからです。このような状況であるため、ビジネスチャンスは豊富にあると考えています」(シュナイダーエレクトリック ストラテジック マーケティング マネージャー 木口弘代氏)

シュナイダーエレクトリック
ストラテジック マーケティング マネージャー
木口弘代 氏

シュナイダーエレクトリックは、データセンター・サーバールーム向けのファシリティとして、UPS、PDU(分電盤)、空調、ラック、環境監視、ファシリティ管理ソリューションを提供している。これらのファシリティソリューションを包括的に展開している同社が2016年の強化ポイントとして掲げているのが、中堅や地方のデータセンターにおけるエッジコンピューティング、DCLS(データセンターライフサイクルサービス)、DCIM(データセンターインフラストラクチャーマネージメント)であり、病院向けのソリューションや、大学・研究機関だ。


市場に対する同社の強みは、省スペース性や拡張性に優れたモジュール型ソリューションの提供にあるという。「小規模から始められます」(木口氏)


すきま空調でスマート冷却


データセンターやサーバールームのラックの高密度化による熱問題は大きな課題だ。仮想化環境ではシステムの利用状況によって負荷がかかる場所が変化し、発熱場所が移動する。そのような状況下では、局所的に瞬時に冷却できるシステムが求められる。こうした需要に対してシュナイダーエレクトリックでは、モジュラー型空調ソリューション「InRow」シリーズを提供している。


InRowシリーズはラック列に組み込めるのが特長で、ラックの排熱を確実に処理できる。ラックの隙間に設置できることから木口氏は「すきま空調」とたとえる。省スペースで設置できて局所冷却を実現するInRowシリーズはモジュール式でもあるため、ラックの増設に合わせて拡張できる。機器の排熱に合わせてファンや冷水・冷媒流量を効率的に制御するなど、TCOの削減も実現するという。「必要な部分だけ冷やすといったスマートな冷却を実現します」(木口氏)

すきま空調のInRowクーリング冷却システム。

データセンターファシリティにおけるリプレース提案では、「PDUもお薦めです」と木口氏はアピールする。電流、電圧、電力情報を液晶ディスプレイに表示させて使用状況を可視化できるPDU(ラック内のIT機器に配電するための電源タップ)を利用すれば、システム管理者の負担を軽減でき、トラブルの回避も可能だ。Webブラウザー経由の遠隔モニタリングなども便利。木口氏は、「設置が簡単でリプレース提案がしやすいのが魅力です」と説明する。

リプレース提案に最適だと木口氏が話すPDU。

小型UPSが売れている


データセンターでは、運用や管理の一元化・自動化を実現するソリューションも求められる。例えば、シュナイダーエレクトリックが提供する「StruxureWare Data Center」はラックに設置された各種センサーや空調機器、セキュリティ製品などから収集した情報の一元管理を実現するDCIMソリューションだ。冷却、温湿度環境や監視カメラなどの一元管理も可能で、データセンター内の状況監視を自動化できるため、日々の運用の効率化が実現する。リモートで管理可能で、利便性も高い。「運用の自動化は必須ですね。StruxureWare Data Centerは中小規模のデータセンターでも活用されています」(木口氏)


シュナイダーエレクトリックでは非サーバー向けの小型UPS市場についても注力していくようだ。非サーバー機器とは、監視カメラやWi-Fiルーターである。これらはIoTを形成する機器でもあり、冒頭で紹介したエッジコンピューティングとも大きく関わってくる。また、UPSについては、「軽量で長持ちするリチウムイオンバッテリーを採用したUPSが売れています。企業内のサーバールームにも適していますね」と木口氏は話す。

機器を効率的に冷却できるコンテインメント(囲い込み)システム。

シュナイダーエレクトリックは、エッジデータセンターで活用されるIT 機器や設備向けのソリューションも提供していく。

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