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極薄モバイルPC「EliteBook Folio G1」を使いこなす 【戸田 覚 最新ツールのビジネス活用術 vol.28】

[2016.08.05]

いつでも持ち歩ける極薄モバイルPC


今回取り上げる日本HPの「EliteBook Folio G1」は、ビジネス向けモバイルノートPCの新モデルだ。極薄のボディは、見た目にもスタイリッシュで魅力的だが、とても持ち歩きやすいというメリットが見逃せない。ビジネスの強い味方になる。

 

 

PCはPCらしいのが大事


ここ数年、2in1を筆頭に、新しい形のPCが目立っている。しかし、Windows 10の登場で、少し様相が変わり始めた。Windows 7同様に、デスクトップでの操作に回帰したのだ。結果、タッチ操作への比重が少なくなった。


仕事で使うPCを改めて見直してみると、従来同様のクラムシェルがまた魅力的になってきている。タッチ操作よりも、キーボード+マウス(タッチパッド)のほうが仕事には使いやすいのだ。仮に、2in1を利用しても、タブレット的に使う機会はどんどん減っている。カフェなどで2in1を使っている人を見ても、キーボードを使わずにタブレットとして利用している姿はまず見かけないものだ。


そこで魅力的なのが、持ち歩きやすいクラムシェルだ。EliteBook Folio G1は、「世界で最もコンパクトなボディを持つ12.5インチモデル」と謳われているだけあって、かばんへの収まりが非常に良い。最軽量モデルは970gで、厚さも12.4mmと極薄だ。これなら、一般的なビジネスバックに書類などと一緒に入れてもすんなりと収まる。


持ち歩きやすいのは前提として、従来のPCと同様にキーボード+タッチパッドの操作がしやすいのがとても魅力的なのだ。

シンプルなクラムシェルなので、操作性は上々。キーストロークは約1.3mmでホドホドの打ちやすさ。

愛着を持って長く使えること


PCの平均利用年数は、個人で6〜7年、企業で4〜5年と言われている。一度購入したら、長年使い続けることになるので、愛着を持てることがとても大切だ。「仕事用のPCなんて安ければいい」という考えもわかるが、よい仕事をするためには、良い道具を使うべきだ。例えば職人が使う道具にこだわるのと同じだ。


EliteBook Folio G1は、高級モデルとまではいかないが、質感は上々だ。ボディは金属製で、とても固く質感が良い。樹脂ボディとは違って傷が付きづらく、長期間きれいなまま使えるはずだ。樹脂に塗装をしたボディは、細かな傷が付きやすく、徐々に汚くなってくる。商談などで顧客にPCの画面を見せることも多いので、気をつけたいところだ。また、いわゆる堅牢性のテストも実施されているので、安心して持ち歩ける。


日本HPのPCの上位モデルはBang&Olufsenブランドのスピーカーを搭載している。EliteBook Folio G1も、もちろん搭載しており、ビジネス向けモデルとしてはなかなかの音質だ。仕事中に音楽を聴くことはないだろうが、プレゼンの際にはかなり役立つ。特に、動画を見せたいときに、ボリュームが小さいとガッカリだ。EliteBook Folio G1は、10名程度までのプレゼンなら十分な音量・音質だ。


今回借りたモデルはフルHDだ。普通の仕事ならこの解像度でも十分。ただ、商品写真を多く扱うような作業が多いなら、4Kモデルを選んでおくとよいだろう。

ボディは金属製でフチの部分がダイヤモンドカットで仕上げられており見栄えがいい。

ワイヤレスで使いこなす


PCは薄型になるほど拡張性が低くなる。導入時にネックになることが多いのだが、こればかりは購入する側が選択するしかない。どのメーカーにも、拡張性の高いモバイルノートPCは用意されている。


EliteBook Folio G1は、USB Type-C端子を二つ搭載するだけだ。一つはACアダプターを兼用している。これでは物足りないと感じる人も多いだろう。確かに、数年前なら確実に不足した。だが、最近はあまりコネクターを使わないケースが多いのではないだろうか?


僕自身も、外出先では、USB端子さえほとんど使わない。あらゆる作業がワイヤレスにシフトしているのだ。数年前なら、USB接続のモデムやマウスのドングルなどを使ったものだが、どちらもワイヤレスになった。データのバックアップも、USB接続のHDDから、クラウドストレージへと切り替わっている。


コネクターが必須なのはモニターやプロジェクターへの接続だ。その機会が多いならオプションで用意されている「USB-C トラベル ドック」を利用したい。USB Type-Cに接続すればVGA、HDMI、RJ45、USB×2を拡張できる。コンパクトで手軽に持ち運べる。


EliteBook Folio G1は、コネクターが少ない分、本体が薄くなってモバイル性が増す。拡張性とはトレードオフなのだから、よく考えて選びたい。机上利用も1台で済ませるなら、拡張性は高い方がいい。モバイルに割り切るなら、ほとんどをワイヤレスで利用しても、さほど不満には思わないだろう。

本体にはUSB Type-C端子が2基搭載されている(一つは充電兼用)。

オプションの「USB-C トラベル ドック」を利用すればインターフェースを拡張できる。

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