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市場調査・分析・予測 [ Market research ]

IDCが「国内クライアント仮想化市場シェア」を発表

今後はワークスペース市場が狙い目

[2016.07.24]

豊富な商材があるクライアント仮想化市場

仮想化をキーワードとしてビジネスが定着し、さらなる成長を目指して各社が拡販に取り組んでいる。仮想化の中でもクライアント側にはシンクライアント端末、仮想化ソフト、仮想化ソリューション、仮想化サービス、モバイルなど豊富な商材がある。
IT専門調査会社のIDC Japanが2016年7月6日に発表した国内クライアント仮想市場における主要ベンダーの競合状況の分析結果に関して、同社のPC・携帯端末&クライアントソリューション シニアマーケットアナリストの渋谷 寛氏は次のように解説する。
「クライアント仮想化市場を構成する5つの市場をリードしている主要ベンダーの動向に大きな変化はない。クライアント仮想化ソフトウェアベンダーのライセンス施策や技術的進化をベースに、関連技術を持つテクノロジーベンダーが市場全体に影響を与えるとみている」(渋谷氏)

シンクライアント端末市場は減少

IDC Japanでは国内クライアント仮想化市場を構成する市場について「国内シンクライアント専用端末市場」、「国内クライアント仮想化ソフトウェア市場」、「国内クライアント仮想化ソリューション(オンプレミス)市場」、「国内クライアント仮想化サービス市場」、「国内モバイル仮想化ソリューション市場」の5つに分類している。
まず国内シンクライアント専用端末市場における2015年の総出荷台数は前年比32.1%減の18万5,000台と大きく減少したという。
産業分野別出荷台数のシェアは金融が26.3%、教育/自治体/官庁が16.8%、小売が7.8%、医療が4.3%、製造と情報サービス、通信などを含むその他が44.7%となり、小売の割合が昨年より高くなっているという。
またベンダーシェアは上位から日本HP(HP Inc.)、日立製作所(以下、日立)、富士通、デル、NECの順となった。

仮想化ソフトと仮想化ソリューションはプラス成長

国内クライアント仮想化ソリューション(オンプレミス)市場ベンダー別売上額シェア(2015年)<出所:IDC Japan>

 

国内クライアント仮想化ソフトウェア市場の2015年の総出荷ライセンス数は、前年比14.4%増となる172万6,000ライセンスでプラス成長と分析し、ベンダーシェア上位3社はマイクロソフト、シトリックス、ヴイエムウェアだったとする。
国内クライアント仮想化ソリューション(オンプレミス)市場の2015年の売上額は前年比2.8%増の4,058億円で、ベンダーシェアは上位から富士通、日立、NEC、IBM、日本ヒューレット・パッカード(HPE)、デルの順だった。

仮想化サービスとモバイルは大幅プラス成長

国内クライアント仮想化サービス市場の2015年の売上額は前年比52.7%増と大幅に成長し329億円となった。ベンダーシェアは上位からNTTデータ、富士通、新日鉄住金ソリューションズ(NSSOL)、NTTコミュニケーションズ、日立、ソフトバンクの順だった。
国内モバイル仮想化ソリューション市場の2015年の売上額は前年比126.5%増と大幅に伸びて118億円となった。ベンダーシェアは上位から富士通、e-Janネットワークス、NTTアイティ、スプラッシュトップ、レコモットの順だった。
渋谷氏は「今後はセキュリティ、認証、多重化、サーバー仮想化、ネットワーク仮想化、Webアプリやクラウドアプリなどを包含したワークスペース市場へと焦点が移る」と予測する。(レビューマガジン社 下地孝雄)
 

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