menu
マガジン [ Magazine ]

ネットワークカメラは「スマートデバイス」。小売店舗と重要施設での需要に期待

[2016.07.04]

アクシスコミュニケーションズ
副社長
北アジア地域代表
ファン・ルック 氏
 Fun Look 

 

 

デジタルビデオ市場は昨今の安全への一段と高い要求に支えられて、日本を含めた世界の市場で現在も好調に推移しているようだ。ネットワークビデオ製品のグローバルリーディングカンパニーであるアクシスコミュニケーションズで副社長 北アジア地域代表を務めるファン・ルック氏は「グローバル市場は2014年に続いて2015年も堅調な成長となり、当社実績としては世界全体で前年比22%の売上成長となりました。特に北米および南米、EMEA(欧州・中東・アフリカ)は投資意欲が引き続き旺盛で成長が顕著です。アジア市場はやや軟調ではありましたが、日本市場はアジア市場での成長の中心となり引き続き好調でした」と説明する。

 

 

市場分析


デジタルビデオ市場の動向


ルック氏(以下、敬称略)■日本でもグローバルでも大きな違いが見られなくなっています。アナログからの移行がさらに進み、特にカメラ台数が数千台という大きな映像監視システムでは、IPテクノロジーはもはやスタンダードと言ってもいい状態にあります。


一方でカメラが数台規模の映像監視システムでは、伝統的なアナログCCTVが残っています。ただし古いカメラとネットワークカメラの映像を比較したお客様からの、今すぐ変えたいという引き合いが途切れることはありません。


ネットワークカメラはその驚異的な画質はもちろんですが、ネットワークを利用することによるシステムの拡張のしやすさやモバイル環境への接続を安全かつ容易に行える点で高い評価をいただくことが多く、今後も有望です。


製品の売れ筋


ルック■これまでは固定ボックス型カメラが主流でしたが、コンパクトな固定ドーム型カメラの需要が日本でも急速に拡大しています。その理由は限られたスペースに設置したい、目立たないように設置して来店客を不快にしたくない、カメラへのいたずら行為を防ぎたい、といった目的で導入するケースが増えているからです。いずれも固定ドーム型カメラを使うメリットが発揮される分野であり、グローバル市場では数年前からこの傾向が強くなっています。


またカメラ単体の機能や性能に加えて、カメラと録画環境、追加アプリ、ネットワーク接続といった映像監視システム全体を「ソリューション」として捉える流れがますます強くなっています。


例えばカメラの映像と入退室のドアロック、キャッシュレジスター、万引き防止装置などの連携が求められるケースが増えています。


アドバンテージ


ルック■当社の製品と技術には三つの優位性があります。まずエンドユーザーが求める用途を満たせる画質であること、次にその画質を維持しつつ映像の録画や伝送に要するデータ量を抑えていること、そして周囲に溶け込むような目立ちにくいデザインを採用していることです。


肉眼でも見えにくいほどの薄暗い場所や強い逆光が差し込む場所でも安定した画質を実現し、こうした画質の向上とデータ抑制を両立させることが特に重要です。

 


市場戦略と製品展開


日本市場での重点分野


ルック■日本の市場では小売店舗と重要施設での需要を特に期待しています。どちらの分野もかなり早い時期からアナログCCTVによる映像セキュリティが導入されており、ネットワーク化によるメリットが大きいことがその理由です。


また映像によるモニタリングや録画に加えて、カメラ自体に人の目と頭脳の代わりとなる役割を持たせる用途にも高い関心が寄せられています。当社のACAP(Axis Camera Application Platform)に対応したアプリは、この用途に適しています。


例えばあらかじめ設定した方向以外に人が通行すると自動的に警報を発したり、特定のエリアで一定時間を超えて滞留している人がいると警報を発したりするアプリがあり、世界のさまざまなシーンで多数活用されています。今やネットワークカメラは「スマートデバイス」の一つと捉えるべきでしょう。


アピールしたい製品や技術


ルック■昨年4月に発表したZipstreamテクノロジー(データ量を平均で従来の50%以下に削減する新技術)搭載製品の販売に引き続き力を入れていきます。また今年はビデオ管理ソフト「AXIS Camera Station」に、使いやすさとパフォーマンスをさらに向上させた新バージョンが登場します。


そして当社の開発パートナー制度に参加している日本のパートナー各社から新しいソフト、新しいACAPアプリが続々と登場していることにもぜひ注目してください。

 


販売戦略


パートナー戦略


ルック■当社の日本における事業の成長には販売パートナーの皆様、開発パートナーの皆様との協業が不可欠です。今年は多様化するエンドユーザーの課題を解決するための「ソリューション」に注目し、エンドユーザーの業種やシステムの規模、抱えている課題に応じてパートナーの皆様がご自身のシステムを適切な形で提案いただけるよう、さまざまな情報の提供や展示会等でのご紹介、そして技術トレーニングの提供に力を入れます。


販売施策


ルック■映像監視システムによるソリューション販売を推進するには、カメラ単体だけでなくさまざまな要素が必要になります。例えば録画装置であるネットワークビデオレコーダー(NVR)や録画ソフトを組み込んだワークステーション、機器同士の接続とカメラへの給電に必要なPoEスイッチ、フェイルオーバー録画用の外部ストレージ、外部ネットワークからのアクセスに必要なネットワークルーター、警備スタッフが持ち歩くためのモバイル機器など、さまざまな製品と組み合わせたソリューションの提案が求められると考えています。これらはいずれもダイワボウ情報システム(DIS)様の豊富な取り扱い製品と販売の経験を活かせる分野です。


そして当社は映像セキュリティにおけるネットワーク化の先進市場である北米および欧州をはじめ、世界中のさまざまな業種やシステム規模のエンドユーザーが抱える課題を解決する映像監視ソリューションの経験とノウハウを豊富に持っています。このようにDIS様とともにお互いの強みを活かしたソリューション提案を進めたいと考えています。

 

「さまざまな情報の提供や紹介、そして技術トレーニングの提供に力を入れます」

キーワードから記事を探す