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9.7インチiPad Proの登場で仕事が変わる 【戸田覚伝授 最新ツールのビジネス活用術 vol.26】

[2016.05.25]

① これならPC代わりにも使える


専用キーボードで入力作業もこなせる


タブレットがモバイルPCの代わりに使えたら——と考える方は多いだろう。iPadがモバイルPCの代わりになるなら、荷物が軽くなり、鞄の中もかさばらなくなる。


1日をトータルで考えると、PCよりもスマホを触っている時間のほうが長くなっている人も少なくないのではないだろうか。そんな方は、作業によってはタブレットのほうが使いやすいと感じるだろう。


特にWebページや地図を見る際には、タッチ操作によるスクロールやページの遷移が直感的で使いやすい。とはいえ、タブレットは文字入力がしづらく、また、仕事向けのアプリが少ないというウィークポイントがあった。


iPad Proなら、標準の外付けキーボードが用意されているので、カバー兼用として持ち歩けて、外出先でも快適に入力作業が行える。各社から発売されているBluetoothキーボードではないのがミソだ。専用キーボードはペアリングを気にすることなく、確実に使えるのが嬉しいわけだ。


Microsoft OfficeもiPad版が登場してアップデートを繰り返し、ずいぶん使えるようになっている。すでに完成しているファイルを開いて編集するような使い方なら文句なしだ。


もちろん、iPad ProをメインのPCとして利用するのはお薦めしない。だが、モバイルと割り切って出先で簡単に操作するような使い方なら十分だ。僕もそんな用途に利用しており、PCと使い分けをしている。


なお、iPad ProにはCellularモデルが用意されており、格安SIMを搭載すれば低コストでいつでもどこでも通信できるようになる。これも魅力的だ。

専用のキーボード兼用カバー「Smart Keyboard」はややキーピッチが狭いが、ちょっとした入力には十分。

 

② 手書きで思考をメモする


A5サイズ程度のメモ帳としても最適


僕は、かねてからタブレットの手書きに腐心してきた。デジタルによる手書きは、紙にペンというこれまでの記録作法を一気に変えると確信している。使い慣れると、これほど便利なものはないのだ。


とはいえ、当初はiPadに市販のスタイラスを使っていた。ゴムなどのペン先は太すぎて使いやすいとは言えず、書きづらいのを我慢して利用していたのだ。


そうした中で、Surfaceなど専用のデジタイザーが付属するタブレットが登場してきた。こちらは、ボールペンのように細いペン先で書きやすさは抜群だったが、問題はアプリの少なさだ。ようやくiPad Proシリーズに専用のペンが登場し、今回はさらに使いやすい9.7インチモデルが手に入るようになったわけだ。


9.7インチモデルは気軽に持ち歩いて、A5サイズ程度のメモ帳として利用するのに適している。打ち合わせの記録やアイデアのメモをとりやすい。単に手書きをするだけでなく、フローチャートを作る作業も、ペンを使うととても楽だ。頭の中で考えていることを書き出す際には、キーボードでテキストを入力するだけでは物足りない。もっと自由に考えていることを書いたり、発想のプロセスをフローチャート化したいのだ。


また、Webページの一部を切り取ってノートに貼り付けて、色々と手書きのコメントを記載し、さらに必要なら音声のメモも加える——こんな使い方もiPadなら簡単だ。PCではWebページを自由に使えるアプリが少なく、また、指とペンで利用するなら操作性もiPadが優れている。

フローチャートや図解を作るのに優れた「OmniGraffle 2」は、アプリとしてはやや高価だが機能は優れている。

手書きや音声、Webページの一部を切り取った画像の貼り付けなどが自由に行える「NoteLedge Cloud」。無料アプリだが、アプリ内課金で機能を拡充させられる。

 

③ 四つのスピーカーがプレゼンに効果的


PRビデオをiPadで紹介


iPadProシリーズには、四つのスピーカーが付いている。音質が驚くほどよくなっており、とても立体感のある音響に進化した。本体を縦、横どちらに向けても上方向のスピーカーが高音を鳴らすように工夫されていて、iPad Air 2と比べても迫力は桁違いだ。音量もかなり大きくなる。


 「仕事用の端末にはスピーカーなど関係ないよ」と思う方も少なくないだろう。確かに数年前ならその通りだった。しかし最近は、プレゼンで音の役目が重要になってきている。Webサイトのコンテンツを見ながら打ち合わせをするケースが増えているのだ。


機械の操作手順やマニュアルなどが動画で提供されているケースも少なくない。性能がいいスピーカーを搭載したタブレットなら、数名で動画を見ても問題ない。iPad Proをプロジェクターに接続して、10名程度で見る際にも別途スピーカーを用意する必要はないだろう。小さめの会議室なら、内蔵スピーカーで十分利用可能だ。


先日、あるセールスパーソンに取材をしたら、会社が用意したプロモーションビデオを商談で紹介していた。これが、モバイルPCだとキーボードなどが邪魔で見づらい。iPad Proなら手に持って気軽に見せられる上に、マルチタスキングで、ほかのアプリとの併用も簡単にできるのだ。

本体の上下に二つずつスピーカーが搭載されている。

マルチタスクも快適。Webページを見せながら動画を再生するなど、便利な使い方が可能だ。

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