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SIM+端末+サービス=商機 【SIMフリーとMVNOは法人とIoTが好き】

[2016.04.26]

 低額で多様な選択肢を提供するMVNOのSIMとSIMフリースマートフォンは、サプライヤーにとっても幅広い提案を実現するビジネスの絶好の種となる。独自のサービスを交えることができれば、顧客を一気に引き込めるだろう。旧来の通信機器という枠組みから視野を広げれば、その先にはIoTという広大な未開拓平野も待っている。

 

 

SIM+端末+サービス=商機

 

 大手キャリアから通信網を借りて通信サービスを提供するMVNOが増加し、利用できるモバイル通信サービス(SIM)が多様化した。今や、量販店、端末メーカー、販社などもMVNOとしてSIMを提供できる時代になっている。同じく、さまざまなSIMを利用できるSIMフリースマートフォンのラインアップが増えており、スマートフォンの端末と通信サービスにおけるユーザーの選択肢が拡大している。

 

 MVNOが提供するSIMは自前の通信網を持つ大手キャリア(MNO)が提供する通信サービスと比較して低額が売りであり、SIMフリースマートフォンについても、MNO向けのスマートフォンと比較して価格の安さが魅力だ。選択の自由度とコストメリットを追い風に、市場がじわじわと成長している状況である。


 MM総研の調べによれば、自前の通信網を持たないMVNO事業者がSIMカードを活用して独自の料金プランで提供する独自サービス型SIMの国内回線契約数は、2015年9月末で405.8万回線だった。2014年9月末時点の230.5万回線と比較して1年間で回線数は76.1%増加している。2016年3月末には510万回線、2017年3月末には770万回線に成長するとMM総研は予測している。


 同じくMM総研のSIMフリースマートフォンの調査によると、2015年度通期のSIMフリースマートフォンの国内出荷台数は135万台。その後、徐々に台数は増加し、2016年度は185万台、2017年度は272万台、2018年度は381万台の出荷を予測している。ちなみに2015年度通期のスマートフォンの合計出荷台数は2,895万台で、SIMフリー端末の比率は4.7%と予測している。今後はこのSIMフリー端末の比率が高まっていくのだろう。


あらゆるモノにSIMが搭載?


 MVNOが提供する低額のSIMや、多様な通信サービスを選択できるSIMフリースマートフォンは、業務の効率化や新しいワークスタイルの導入を低コストで実現したい企業にとって魅力的な選択肢となる。実際に、SIMフリースマートフォンの導入によって業務改善を実現したり、大手キャリアが提供する通信サービスからの乗り換えでコスト削減を図る企業は着々と増えているようだ。


 また、MVNOの増加と端末ラインアップの多様化に加えて、Windows搭載SIMフリースマートフォンの登場によって注目度はさらに高まっている。これまで多くの企業で採用されてきたのはAndroidを搭載したSIMフリースマートフォンであるが、ようやくモバイル向けのWindows 10 Mobileを搭載したSIMフリースマートフォンが市場に投入され始めた。基幹システムや通常業務で使用するOfficeとの連携性に期待する企業は少なくない。


 さらにこれからはIoTという視点でMVNO SIMの需要が増加していく。さまざまなモノがインターネットにつながるIoTの世界において、モノの通信を低額のMVNO SIMで実現する動きが活発化することが予測されるからだ。例えば、ネットワークカメラや各種のセンサー、交通機関など。また、MVNO SIMを利用したSIMフリースマートフォンが各種センサーからの情報を収集してクラウドサービスにアップロードするハブとしての役割を果たすような使い方も想定される。


 MVNO SIMとSIMフリースマートフォン、そしてIoT。ここにサービスを加えられれば、さまざまな商機が生み出せる。次ページからは、そのヒントを紹介していく。

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