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未開拓市場 【ケーブルレスワールド ワイヤレス化の加速が買い替え需要を刺激する】

機器と機器を結ぶケーブルが仕事の自由度を奪っている。ケーブル接続から開放されれば、もっと快適に仕事ができるはずだ。そんな世界を実現する製品の提案で、買い替え需要を喚起しよう。

[2016.04.08]

未開拓市場を攻める


 ケーブルレス化は、オフィスにおける業務の効率化や会議時のスムーズな進行を促すだけでなく、2in1タブレットやノートPCなどが備える機動性も引き出す。端末の能力を最大限に生かすことで、よりよいワークスタイルへと進化させることが可能だ。また、ケーブルレス化はオフィスにとどまらず、学校の授業でもその効果を発揮する。教員のノートPCやタブレットとプロジェクターや電子黒板への接続をケーブルレスにすることで、教員が教壇から解き放たれて、教室内を自由に動いて指導できるようになったりするからだ。


 ケーブルレス化を実現するのはワイヤレスの通信技術だ。紹介してきたように、MiracastやWiDi、WiGigといった通信規格の登場が、オフィス内などのケーブルレス化を促進している。MiracastやWiDiに対応するPCやタブレット、スマートフォンはある程度揃ってきているが、プロジェクターやモニター側の対応はこれから本格化していくことになる。市場としては未開拓分野であり、大きなビジネスチャンスが見込める。


 ワイヤレスの通信技術の進化について、無線LANビジネス推進連絡会 リエゾン委員会副委員長であるNEC ビジネスクリエイション本部 技術主幹の小林佳和氏は次のように話す。


 「無線LANは、帯域が増え、通信距離が長くなり、通信速度がどんどん速くなっています。さらに屋内、屋外、近接など場所や状況を問わずに利用できるようになってきました。そうした進化に合わせて、端末やネットワーク機器を販売するビジネスに加え、システムの構築・販売ビジネス、そしてオムニチャネルのような場を提供するビジネスが可能になっています。さまざまな場所でさまざまなものをつなげられる無線LANは、これからもビジネスの可能性を広げていくでしょう」


ワイヤレス規格の動向を注視


 例えば、昨年認定プログラムが開始された「Wi-Fi Aware」という通信規格は、Wi-Fi端末の間で近接情報をやり取りできるようにする。具体的には、位置情報やセンサーデータ、近くで利用できるサービスなどについて、端末間で双方向に共有可能にするのだ。ユーザー側は、趣向や関心事にマッチする、近くで利用可能な情報やサービスを簡単に見つけられるようになる。サービス提供側は、GPSなどに依存しない情報配信やクーポン配信が実現する。Wi-Fi Awareに対応した端末が普及するのはこれからだが、新たなサービス開発のきっかけになるだろう。こうしたワイヤレス通信規格の動向にも注視していきたい。

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